速瀬水月<君が望む永遠(アージュ)>
時間の積み重ねは、いつしか心の聖域を凌駕する

水泳の実力は全国レベルな孝之の同級生。
親友である遥と孝之との仲を取り持つが、当の水月自身も孝之に好意を抱いており、その心境は複雑であった。それでも二人を笑って見守るのだが、遥が交通事故で意識不明になり、絶望した孝之を支える内にその感情を抑えきれなくなり、水泳を辞めてまで彼のために尽くす。
そして3年が経ち、二人は自他共に認める恋人同士となっていた・・・。
しかし、絶望的だと思っていた遥が目を覚ました時から孝之の心は次第に水月だけのものではなくなっていく。
なんとか孝之の心を留めようと全てを投げ出し孝之への愛情を誇示する水月。
紆余曲折あったが、遥より自分を選んでくれた孝之と共に、水月は幸せを手に入れることが出来た。
好感度  7
忘れられない指数  6
萌え度  2
信者発生率  3
速瀬水月<どっちかって言ったら>

 


独自調査と思い込みによる詳細

 概要 説明
容姿 美人。グラマー。 その美しい容姿と水泳部で鍛え上げられた魅力的な肢体で多くの男子生徒を虜にしていた。
性格 ハッキリとしている 引っ込み思案の遥の通訳をしたり、すぐ悩む孝之を元気付けたり、まあ大変だ。面倒見が良いのかもしれない。
言動 孝之を意識しながらも、親友として仲良く。しかし遥がいなくなってからは常に孝之好みの女に徹しようと努力している 要するに、見かけとは裏腹に思い込み激しく一途なのだった。そんな健気な一面こそが、速瀬水月という女性の本質だろう。
好きなもの 水泳とか孝之とか友情じゃないの? 打ち込むことがあること。仲が良いこと。好きな人がいること。全て好ましいこと。
しかしそれら全てを叶えることは、水月という人間には荷が重過ぎることだった。だから何かを捨てて何かを得る。それが水月だけではない、人としての限界・・・。
特技 水泳 オリンピック候補というくらいだから相当なもの。水泳に向ける姿勢は凡人が冷やかして良い種類を超越して、ただ格好良い。しかし孝之を支えるためにそれさえも捨ててしまった。何という情熱の捧げ方よ・・・。

私的分析

こんなに尽くしてきたのに・・・。
こんなに愛してきたのに、
それでも遥に走ろうとする孝之。
信じられない。
なんと優柔不断。
なんと流されやすい奴。

確かに3年前に突然途切れた遥への想いは永遠に近しいものがあったかもしれない。
割り込むことを許さないほどに、遥の孝之に対する純粋な眼差しは全てを氷解させるに足りるものだったのかも知れない。
しかし、
水月だって負けていない。
愛情表現は異なるものだけど、
想いの深さは決して負けてはいないのだ。
それだけは間違いないと言い切れる。

遥にさえ分からなかった孝之の心の内を理解していたのは誰だ?
いつでも孝之の心をプラスに持って行ったのは誰だ?
絶望の淵にあった孝之を支えてくれたのは?見守ってくれたのは?

そう、

気が付けばいつも水月が側にいた



自らを投げ出してまで愛してくれた水月。
それこそ代替の利かない存在。
彼女にしか現せない愛の形であろう。

そしてそれはただ、孝之を愛するが故に出来た、熱すぎる心・・・。

水月は遥に負けてない。負けてないよ。
だから孝之よ、選べ。
さあ選べ。
すぐ選べ。
さあっ!!

「でもやっぱり遥もイイ・・・」

・・・・・・・
未だに迷いが生じてるヤツ。

このバカモノ!!

なんてヤツだ・・・。
コイツは終わっている。

遥が例え孝之を慕っていても、それは彼女の中だけの都合。
水月には、遥では決して埋められない真実がある。
それは、
時間
放っておけば崩れそうな孝之を支えて過ごしてきた、3年間という時間の共有。
そのとき孝之の瞳には水月しか写っていなかったはず。
その
長い時間の積み重ねはなによりも重く、水月と孝之の中に真実としてある。
きっと孝之も分かっているはずだ。
さあ、思い出せ。

この3年間、愛してくれたのは誰なのか



・・・・・・・
知らないなどとはもはや言わせない。
自ずと答えは出てこよう?
さあ言え。言ってみろ。

「やはり俺には水月しかいない」


・・・・・
そう、それで良い孝之。

分かりすぎるほどに分かる水月の想いの深さ。
だから最後には孝之もその気持ちを完全に受け入れた。


水月はよくこんなバカモノを見捨てないでいたものだ。
孝之は幸せである。
そして、たとえバカモノであろうとも、水月は心から孝之を愛して止まないからこそ、彼の愛を勝ち取った時に人生で最大の幸福を感じたに違いない。
とにかくこれでどちらも幸せになることが出来た。
素晴らしい・・・。


幾度となく重ねた身体。
しかし
心は最後の最後まで重なることがなくて・・・。
それを成就するには3年の年月を費やした。
親友との友情、後輩の羨望、周囲の期待。多くのものを犠牲にした。
それでもやっと偽りのない一つの真実をその手に掴めたのだから、
ただ、幸せに身を投じるが良い。

積み上げた時間の偉大さ
孝之ただ一人を愛し続けた水月という女性の
本当の姿がここにある。

親友を傷つけてまで手に入れた自分の居場所。
永遠という時間では無いけれど、
それは水月にとっては望んで止まなかったかけがえの無いもの。
全てを捨ててなお勝る、想いが実った一つの形。
それは水月にとって、
永遠にも勝る価値を有しているのかもしれない・・・。


そして時間が経てばきっと、

みんな分かってくれるはず



だからその時まで挫けずに精一杯生きた証を立てようではないか。


ひと欠けらも迷うことなく、
一点も曇ることなく、
ただ盲目的に愛し続けた孝之と共に・・・。