真名井美里
<ショコラ(戯画)>
彼女は無邪気で世間知らずなお嬢様
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| 概要 | 説明 | |
| 容姿 | 整い過ぎたフェイス。抜群なプロポーション。少しあどけない瞳。そしてツインテール。 | 美しさと可愛さの均衡は当代随一。罪の無い明るさと無垢っぽい表情が、それを更に映えさせる。 街にぼんやりつっ立っているだけで男共が放っておくはずもなく、アダルトビデオのプロデューサーもスカウトしたくなるほど。もしそのビデオが完成すれば、空前絶後のミリオンセラー間違い無し。誰もがそう確信した。 |
| 性格 | いつも元気で前向きで、疑うことを知らず、でも決して挫ける事が無くて・・・ | その後ろ暗いところ皆無な部分が美里の最大の魅力。 彼女は決して物怖じしない。天然と呼ばれても、その根本には全ての人に優しくありたいという想いが宿る。 誰もが彼女が眩しい。そして嫌いになれなかった・・・。 せいぜいその魅力にあてられ過ぎて自虐的にならないよう願う。 アダルトビデオの勧誘にホイホイ付いて行ってしまう無防備さは危険だが、その危機管理能力欠如は大介の説教によって一応修正されてはいる。 |
| 言動 | キュリオで接客、またはアパートで大介とH | 最初は初々しく危なっかしかったが、直ぐにプロの風格を身に着け、ベテランの翠を脅かしたりしている。 当然彼女にはそんな野心の欠片も無いが、天性の接客能力は、そこにあるだけで怠慢な店員の脅威となるに違いない。幸いキュリオには怠慢店員など居なかったが・・・。 |
| 趣味 | 仕事。美味しい紅茶を作ること? | 美里的第一目標は、金を得ることではなく、一人前になることだった。仕事はその手段として位置付けている・・・。 日々好きでもない仕事をして虐げられるサラリーマンからすれば刺したくなる甘ったれだが、本当のところは彼女のような人間こそが一番伸びるものなのだ。是非心に留めておきたい。 まあ当然、紅茶技術の向上も仕事を覚えたい彼女のバイタリティが為せる業である。、 |
| 特技 | 接客 | 愛し愛され育った美里の心は、慈愛と優しさと明るさで満ちている。崩れない笑顔がそれを更に彩っていた・・・。 そんな彼女こそ、天性の接客員と言えよう。 よって世に掃き捨てるほど居るダメ店員や勘違い店員が淘汰され、全員美里のような人物に変わったとしたら、売り上げ2倍増しが約束されたようなものである。 |
私的解釈
親父の再婚話。
それによって急遽出来てしまった妹のお出迎え。
「キュリオ」の店長代理拝命。
今までの怠慢のツケを払うように、災難や苦労の種が一気に大介へと降りかかった。
そんなわけで、彼は既に手一杯。
これ以上の面倒事は御免被りたい・・・。
だが、そんな猫の手も借りたい状況の中、新たな災難が発生。
それは、一人の家出少女との遭遇だった・・・。
家出少女の名は、真名井美里。
家出しているから住む場所などある筈も無く、当たり前のように金も無く、付け加えて世間の常識もまるで無いという、無い無い尽くしの箱入りお嬢様である。
彼女にあるのは目も眩むほどの美貌と、瑞々しい肉体と、そして持ち前の元気さだけ・・・。
そんな世間知らずで能天気な少女に救いの手を差し伸べてしまったのが運の尽き。
彼女は喫茶店の店長である大介の地位に目を付け、大いに頼る。
仕事と住居を紹介して欲しいとねだる。
家出したとは思えない、あっけらかんとした表情で・・・。
彼女は大物。
決して物怖じせず、疑うことを知らず、ただその笑顔のみで世を渡る大物であった。
そんな大物の前では、小物の大介などまるで相手にならないだろう。
気付けば美里はキュリオの新人アルバイト。
住居は大介の家のもろ隣のアパート。
腐れ縁・翠や執念深い年上女・香奈子達を差し置いて、早々と大介に接近している。
その行動の早さは、まさに機を見るに敏。
その近距離な位置付けは、まるで大介に囲われた愛人のよう。
やはり彼女は正真正銘の大物である・・・。
まあそんな形で早速あらゆる所に火種を植え付けて止まらない美里だが、本人に悪気はまるで無い。
だから決して怒ってはならない・・・。
彼女はキュリオで働くことによって、社会人の何たるかを学びたかっただけ。
大介の隣のアパートで、一人暮らしの厳しさを体験したかっただけ。
美里はただ、一人の人間として自立したかっただけなのだから・・・。
彼女は懸命に働いた。
先輩達の指導に愚直なまでに従いながら、大介の助言を素直に受け止めながら・・・。
彼女は目を見張るほどに成長していった。
砂が水を吸収するかのように・・・。
早くみんなに追い付きたいから。
早く一人前になりたいからと・・・。
そして彼女は真摯に恋をした。
香奈子のように心隠さず、翠のように遠慮せず、ただ自分の心のままに・・・。
それは傍若無人でも無遠慮でも無い彼女の美徳。
楽しいことに素直に喜び、好きなものを好きだと言える、美里の透明な心の表れたったのだろう。
今まで箱入りで過ごして来たからこそ、世の中には分からないことだらけ。
だが、それ故に目の前は希望で満ち溢れ、接する全てが楽しくて仕方なかった・・・。
それは、捉え方によっては向こう見ずと移るかもしれないが、言い方を変えれば前向き。
真名井美里は、ただ前向きな少女なのである。
だから日々仕事で汗を流すのが楽しい。
恋をするのも楽しい。
そこに世間の厳しさが待ち受けているとしても、彼女なら乗り越えることが出来る。
恋に傷付くことがあったとしても、最後には笑えるはずだった。
前向きな彼女にとっては、日々を生きることそれ自体が楽しいのだから・・・。
真名井美里は、生きることを身体で感じられる少女なのだから・・・。
だから周囲の人間も大介も、今はただ彼女を見守る。
社会に揉まれれば人は否応無しに擦れてしまうと言うけれど、美里ならば大丈夫と。
彼女の笑顔は他人さえも幸福にしてくれる、純粋で大切なものなのだと。
そう信じながら、皆が彼女を暖かく見守っていた・・・。
そんな中、着実に一人前への道を歩む美里だが・・・。
彼女の正直な姿勢は、どんな場面でもやはり変わらず同じであった・・・。
彼女はいつでも直球勝負。
思いのままに大介に告白し、そして情熱のままに身体を重ねる。
ただ好きだから。ただ欲しいから・・・。
これもまた、彼女の美徳。
費やした年月など関係なく、他の女の情念などものともせず、あくまで自分の気持ちを偽らず・・・。
大介を射止めたのも、そんな彼女に対する当然で正当な結果に違いなかった。
強引さはピュアな心の証明。激しさは裏の無い気持ちの現れ。
真っ直ぐな者には、いつか然るべき恩恵が舞い降りてくるものなのだ・・・。
それに、そんな一面を覗かせたとして、誰が美里を嫌いになれよう?
彼女は可愛い。そして女らしい。
ただその事実があるのみだ・・・。
だから大介としては、その気持ちに応えるのみ。
一生懸命働く彼女を応援し、支え、毎日飽きるほどキスをして、身体を執拗に求める。
そんな幸せな毎日に浸るのみであった。
家出娘という問題も、とりあえずは凍結させる。
彼女の笑顔が見れるというだけで、幸せなはずだから。
彼女が側に居る今こそが、掛け替えの無い時間だから・・・。
来るべき時が来るまでは、せめてその幸せに身を委ねて・・・。
しかし、その蜜月も長くは続かない。
問題を解決せずして、本当の意味で先には進めないものである・・・。
美里が家出少女であること。
その際彼女は、両親の承諾を得ないまま家を飛び出していること。
美里と大介にとって触れたくない事実、忘れたいこの現実を乗り越えるまでは、決して平穏など訪れないのである・・・。
美里の父親はその現実を容赦なく突きつけ、美里を強引に連れ去った。
話し合いで解決しようとする大介を力でねじ伏せた。
無理も無い。
彼女の父は極道。理性が届く相手では無いのだから。
彼女は極道の娘。住む世界が違いすぎるのだから・・・。
だからといって、諦めてしまっては報われない。
引き下がってしまっては救われない。
それでは大介も、美里も、そして彼女の父親も、誰一人として幸せになれないから・・・。
大介は、自分の娘を無力だと決め付けている父親の疑いを晴らさなければならない。
自立した大人になるため、美里がどれだけ必死だったか。
彼女がどれだけ成長したか。
それはキュリオの店長としての、社会人の先輩としての務め・・・。
そして伝えなければならない。
美里がどれだけ前向きでひたむきで、魅力溢れる女性なのかを。
そんな彼女をどれだけ愛し、必要としているかを。
それは一人の大人として、一人の男としての告白・・・。
彼女を立派な大人として見て欲しい。
彼女の頑張りと成長を分かって欲しい。
たとえ自分が美里と引き離されても、徒労に終わったとしても、それだけは譲るわけには行かないのだ・・・。
逃げれば彼女の父親の誤解を認めたということになる。
怯めば自分の言いたいことを絶対に理解してもらえない。
何よりそれは、一生懸命生きて来た美里に対する最大の冒涜・・・。
そんな真似だけは絶対に許されなかった・・・。
だから大介は、ただ張り上げる。大声を・・・。
そして訴える。涙ながらに・・・。
愛する人の父親に向かって、愛する人の為に。
持てる勇気を振り絞って・・・。
その勇気は多分、美里が与えてくれたもの。
だから自分は障害に立ち向かう事が出来るのだ。
大介はそう信じて疑わなかった・・・。
そう・・・。
美里はいつでも、色んなものを誰かに与えていた。
それは明るさだったり、笑顔だったり、ひたむきさだったり、そして優しさだったり・・・。
多少未熟な部分はあっても、それを補って余りあるほどの想いを与えていたはずだ。
そんな彼女にはちゃんと見えている。
大介のことも、そして彼女の父親のことも、もちろん自分自身のことも・・・。
だから知っている。
大介の気持ち、父親の気持ち、そして自分の気持ちを・・・。
愛情には愛情で返したいという気持ち、優しさに優しさで応える気持ちを、ちゃんと知っていた。
今、父親に手渡された帯止め。初任給で初めて買った帯止めは、その証明。
恋人より先に、まずお世話になった父親の為にプレゼントをと、そう美里は考えたのだ。
それは愛する家族に捧げる、偽り無い感謝の気持ちだった。
そして父親に対し、大介のことを必死で弁護する姿。
大介と離れ離れになってから、絶え間なく彼の魅力を父に語ってきた。
それは愛する恋人に対する、真摯な愛情だった。
そんな彼女の説得に応じない父親など、ただの分からず屋。
彼女の変わらない愛情を受け止めれない男など、ただの馬の骨。
それが余りに分かり過ぎるから、そんな情熱をいつでも正直に示すからこそ、美里は誰にでも愛されるのだ。
既にその時、彼女を否定する人間は誰一人として居ないのであった・・・。
結局のところ、変わったものは何も無い。
変わっしまった気持ちというのも何も無い。
もしそう感じたとすれば、それはただ周囲が捻じ曲がっただけなのだ。
何故なら、美里の優しさや愛情が捻じ曲がることなど有り得ないのだから・・・。
ようやく辿り着き、思い至る。
冷めてなど居なかった家族愛と、薄れてなど居なかった恋人関係と、
そんな人達に対する、美里の愛情の深さ。
ただそれだけの当たり前に・・・。
それを心から認めたから、彼女の父親が肩肘を張る必要も既に無い。
それを痛いほど感じたから、大介は大事な問題を乗り越えたと実感出来る。
訪れたのは、安堵と達成感。
それら全てを包み込む幸せ。
そんな感情達に囲まれた大介の胸に飛び込んで来たのは、愛すべき美里・・・。
今はただ、その重みが心地良い
その抱擁を邪魔する者は、もはや誰も居ないのだから・・・。
彼女は真名井美里。愛する人は結城大介。
彼女に掛かれば極道の父も降参。嫉妬深い女達も公認。
全ての障壁が無くなった現在、二人は晴れて本当の恋人同士である。
これからも、ずっと仲良くあれたらいい・・・。
そして・・・。
いずれ時が経ち、
二人が夫婦になったとしても・・・、
変わらない美里で居て欲しい・・・
初めて出会った時の前向きな心のまま、
誰からも愛され、誰でも愛せる優しさのまま、
そして、全てに幸せを感じられたあの日々と同じ笑顔のままで、
あの時と変わらない、透明な笑顔のままで・・・
どうか末永く幸せに・・・。