緒方理奈<WHITE ALBUM(LEAF/AQUAPLUS)>
他のものを犠牲にして登りつめたトップアイドル。本当に彼女が望むものは・・・。
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兄の英二が経営する緒方プロダクションに所属するトップアイドル。 森川由綺の先輩。そこでADのアルバイトをしていた冬弥が気に入ってしまう。 冬弥は由綺の彼氏であると知っていながらも次第に自分の気持ちが抑えきれなくなり、最近自分をかまってくれない英二への嫉妬も手伝って、冬弥を由綺から寝取ってしまった。 彼女はその後歌手を引退し、冬弥と共に誰も居ない孤島でバカンスを過ごしている。 それは、アイドル・緒方理奈にとっての休息の時間なのかもしれない・・・。 。 |
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緒方理奈<どっちかって言ったら>![]() |
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| 概要 | 説明 | |
| 容姿 | 容姿端麗。 | 近づき難いわけでもなく、かといって安っぽいわけでもない。その境界線とはつまり、等身大。 |
| 性格 | 勤勉、労わり、正々堂々。 | 高飛車でなく、しかし卑屈にもならず、あくまで地のままで、自分の範囲内で。そしてその範囲を広めることも怠らない勤勉さが彼女にはある。 |
| 言動 | 毎日をレッスンで過ごす | その才に溺れることなく、常に自分の限界を超えようとする。その真摯さは全ての行動に現われており、周囲の人はそんな彼女が心地よい。 |
| 趣味 | 読書 | 大学生の冬弥も舌を巻く見識を疲労する。彼女は勉強が大好き。それは最高の美徳。 |
| 特技 | 歌 | 若くしてトップアイドルとして君臨。更にそれをキープする実力。常に歌と共に・・・。 それはもはや彼女の全てと言っても良い。 |
私的分析
トップアイドル、緒方理奈。
始まりは、兄である英二に対する自己アピール。
結構なブラコンである彼女はとにかく兄さんに見て欲しい一心で臨む。
そうやって足を踏み入れたアイドル稼業だけど、実はそれが天職だったというわけだ。
彼女は運がいいのか?
しかし運だけではのし上がれないのが世の常だから、その実力も折り紙付きだったのだろう。
つまり里奈の存在感を支えるのは紛れも無くその歌であった・・・。
そんなアイドル、緒方理奈。
歌唱力は天性のものだと思う人間多し。
しかしそれに加えた努力も無ければやはりここまでのし上がれないのも確かだ。
だから彼女は苦労人。
その苦労の数々を、大衆は知ることはない。
だが、それでいい。
情けなど要らない。自分のプライドを賭けた仕事に妥協などは必要ない。
ステージではただ、
「歌う私を見て!!」
それがみんなのアイドル、緒方理奈のポリシー。
若くして既に経験豊かな年配思考。賢人としての一面を覗かせた。
影では本を読みながら知識を増やし、接する人には穏やかに・・・。
隙が無い理奈の存在感は、こうして膨らんでいく。
どれだけ世に光を放つことが出来るか、それこそ彼女の存在意義に違いないのだから。
それがアイドルの使命に違いない。
しかし誰にでもライバルというのは存在するわけで、理奈とて例外ではない。
森川由綺という新人アイドルは、理奈にとっては後輩だが、彼女の罪の無い魅力が里奈にとっては大きな壁となって立ちふさがるのを、すぐに理奈は知ることになる・・・。
まず、英二を取られた。
今まで自分を見てくれていた自分だけの兄さんは、最近もっぱら由綺のストーキングに励む模様。
本能的に気に食わないその光景。
それは嫉妬と言えようが、無理も無い。
理奈が望んでも得られない愛情を、由綺は天性として持ち合わせている。
つまり理奈の持っていないものを由綺は既に持っているのだ。
結果由綺の存在は、理奈にとって充分嫉妬の対象である。
本能はその嫉妬に対して決して抗うことは出来ないもの・・・。
だからそれに基づいて、人の良さそうな冬弥を引き連れて、
とりあえず兄さんをストーキングしてみたりするのだ
かなり直情的な側面に、肝を冷やすこと請け合いだろう。
しかしなぜそれほどまでに?
それは実力も名声も手中に収めている彼女だが、自分の好きになった人がことごとく由綺に愛情を注いでしまうから。
歌を始めたきっかけは兄さん。
でも兄さんは振り向いてくれない。
そしてそれを癒してくれる冬弥という青年も然り。
兄さんに相手にされていないと分かった理奈は冬弥にとりあえず逃げ込んだ。
しかしこれがかなりの具合で相性が良かったものだから、彼女は冬弥を心から望むようになってしまう。
だけど冬弥は由綺の彼氏なわけで、またも由綺が好きな人の心を独占しているわけで・・・。
それは、さぞはがゆかったに違いない。
このままではり理奈はただのピエロに成り下がるから。
だから一人くらい自分が独占できる人が居てもいいじゃない?
そう思っても何ら不思議はないのである。
そして理奈は本来自分の感情のままに行動出来る直線的な女。さらに望んだものを手に入れる力を有しているはずだ。
だから今は何より冬弥が欲しい。由綺に抜け駆けしようが、泥棒ネコと罵られようが構わない。
その美しい容姿と魅力溢れる肢体を以って、冬弥をモノにしてしまうのであった・・・。
女は恐ろしい・・・。
しかし、これもまた良し。
由綺が行動しないならこちらから。
先手必勝は世の常だということを、理奈は今までの経験から承知しているのだ。
だから見事冬弥をゲットした暁には恥じることなく言えば良い。
踏み出せなかった由綺に言ってやれば良いのだ。
そしてその通り、理奈はピシャリと言い放った。
「私、冬弥君と寝たの・・・」
緒方理奈・・・。
彼女はいつもストレート。
しかしそれは嘘の付けない理奈の真っ直ぐな心を表しているとも言えよう。
そして見事にストライク。
いかに鈍感な由綺とて気付かざるを得ない。
理奈に寝取られたという事実に。
冬弥の心は既に由綺から離れてしまったということに・・・。
だが気付くのが遅かった。
心が移ってしまった以上、もう元には戻らない。
だからどうしようもない怒りを、くやし涙と共に。
ぶつける相手が目の前にいるのだから、由綺も感情のままに行くしかなかろう。
とりあえず一発。
盛大に、殺意込めてやっとけ。
「バシーン!!」とな・・・
全く女は恐ろしい。
情念の為せる業か、二人の女は醜悪に対決した。
しかしこれがホワイトアルバムにおいて、誰もが忘れぬ名場面には違いあるまい。
理奈には頬の痛みが、
由綺には心の痛みが、
仲の良かったあの頃の二人はもう過去のもの。
そして全ては白紙に戻る・・・。
その一端として、理奈はアイドルを引退した・・・。
だがそれは由綺に対する償いでもなく、誰に対する行動でもない。
ただ自分の意志で、自分のためにその歩みを止めただけなのだ。
多くのものを失って、今、まっさらな自分が居る。
そのホワイトアルバムへ、
新しい自分を刻んで行く為に、
冬弥と共に綴って行く為に・・・。
こうして理奈は、初めて自分の意志で選んだ人生を手に入れることが出来た。
本当はそれさえ叶えれば他に何も無くても幸せだったのかもしれない。
だからその心を虜にした冬弥と共に、例えば誰も知らない無人島にてバカンスを楽しんでみたりもしてみよう。
過去の栄光は無いけれど、それに勝るものが心の中にあるから・・・、
悔いなく微笑む緒方理奈は確かに輝きを放っていた。
だけどもし、冬弥が自分のアイドル復帰を望むのならば、
その時はあの懐かしくも輝かしいステージへと舞い戻るかもしれない。
大好きな冬弥が望むものが里奈の望むものでもあるから・・・。
理奈には既にそれだけの実力が備わっていて、だから彼女はいつだって歌うことが出来る。
緒方理奈とは、やはり天性のアイドルなのだ。
だけど今だけは全てを忘れてただ、
このひと時の休暇、ひと時の瞬間を楽しみたい。
いつか輝かしい舞台に立つ、その時まで・・・