リスティ・C・クロフォード<とらいあんぐるハート2(JANIS/ivory)>
「ボクはここにいて・・・いいの?」


(C)JANIS/ivory
能力者を作り出すことを目的とした研究機関で、そのサンプルとして生を受けた少女。
日本へはその研究の一環として来ている。
その能力は知佳と同じであり、同じ病院へ通ったりもしているが、その性格は優しい知佳と違い、無感情で攻撃的なものであった・・・。
その性格が手伝って、さざなみ寮へやっかいになってからも心を開かないため、住人達は困惑する。
しかし耕介達の熱心な歩み寄りにより、次第に心を開くようになり、いつしかリスティは自然に笑顔を覗かせる少女へとなって行った。
さざなみ寮で与えられた優しさを、昔の自分と同じように人を傷付けたながら苦しむ自分のクローン達に教えながら・・・。
そして時が経ってもリスティはさざなみ寮の住人のままで、それでも昔と違うのは、人を愛する事を知った結果得た耕介という大切な人と、可愛い妹達の存在・・・。
好感度  7
忘れられない指数  6
萌え度  2
信者発生率  2
リスティ<どっちかって言ったら>

 


独自調査と思い込みによる詳細

 概要 説明
容姿 小柄だが美人顔 異邦人だけあって、その容姿はかなりの美人属性。でも背が小っちゃいので色気は半減する。
性格 ドライで無感情。誰も信じない。誰も愛さない。 超能力者の彼女は今まで実験用のモルモットの如く育てられてきたため、喜怒哀楽の在り方を知らない。その結果リスティは自分と周囲の間に壁を作ることと相成った。
言動 検査のために病院通いを行う。寮では住人達の好意を跳ね除け独り閉じこもる。深く関わろうとする者には攻撃も辞さない。 世界は不平等。人は分かり合えない。これがリスティの持論。それは超能力という、人より優れた資質を有してしまった人間ゆえに到達してしまった悲しい結論。だからその真実をごまかし馴れ合う人間を見ると、問答無用で憎悪してしまう。一人の少女が導き出すにはあまりに寂しい結論である・・・。
趣味 あえて言うなら音楽を聴く シャンソンがお好き
特技 超能力 病名「高機能性遺伝子障害」。しかしそれは凡人をはるかに凌駕する能力を有するという証明でもある。しかし周りが見えないリスティには、その力の意味と本当の使い方が分からなかった・・・。そんなリスティはまだ子供なのだ。

私的分析



自分の生まれて来た意味。

それがリスティには分からない。

ただ彼女には彼女なりの生きてきた過程があるから、その中で得た知識と感性によって何かを考えているのも確かだ。
そういうわけで超能力少女リスティは、一応自分なりの価値感を導き出してはいる。

しかし悲しいかな。
少女が導き出した結論は、決して幸せなものではなかった・・・。

過ぎた能力は、それを有する人間を必ずしも幸福に導くとは限らない。
人の心が全て読めるということは、同時に人の心にある闇の部分さえも正確に理解してしまうことを意味するのだから。

人は信じることが出来ない。
世の中は不平等。
世界は誰にも優しくない。
これが
リスティの中での真理
施設で育ち、人と触れ合う機会が無い純粋培養なリスティだからこそ、まっさらな心を持つリスティだからこそ、
人間の汚い部分を見過ぎた結果辿り付いてしまった悲しい真理なのだろう。

そういうわけで、リスティはさざなみ寮では大層手のかかる住人であった。
耕介を始め、誰も彼もが彼女を持て余す。歩み寄ろうとしてもリスティは無関心と攻撃を以って返してくる。

そんな、空回り。
傷付き傷付けられる環境。誰も幸せになれない八方塞り。
いったい誰がそんなことを望むのか?
多分誰も望んでいない。
耕介も、愛も、その他さざなみ寮の住人全てが、そして恐らくリスティ本人でさえも望んでいないはず・・・。

だからこそ、誰かが道を切り開かねばならない。
心が通い合っていないからこそ、いやリスティが心を開かないからこそ、誰かが彼女に教えてあげなければならない。
思いやりや優しさを既に知っている者が、それを知らない者に伝える。
多分それは人の人生の中で誰にでも巡ってくる役目だろう。
だからこそ、耕介が、愛が、知佳が、その他さざなみ寮の全員が、根気良く、それでも愛情を以ってリスティを包もうとするのだろう。それは何とも素敵な光景であり、同時にあるべき光景ではないか?

なぜなら彼らは既に知っているから。
人は信じることは出来ないというリスティの真理。
それと正反対に位置する
「人は信じることが出来、愛することが出来る」という真理が存在することを、今までの人生を通して理解しているのだから。
そして何より、彼らは
全員リスティのことが好きなのだから・・・。

だからリスティに伝えたい。
人を恨むのではなく、愛することから生まれる世界を・・・。
そしてリスティには応えて欲しい。
自分達に心を開くことで・・・。

そんなみんなの心はリスティに届いただろうか?
この世は闇で覆われているのではなく、光に包まれていることを彼女はわかってくれただろうか?
あとはリスティ自身が決めるのみ。

しかし、問題は無い。
もともと純粋すぎる心。
何もかも知りえても、人が触れ合うことに関しては何も知らない幼い心。
だからしかるべき教師と、しかるべき教育を施せば、リスティは間違いなく愛に溢れる少女へと変わるに決まっているのから。

そして見てみれば、さざなみ寮の面々は誰しもが愛に溢れているではないか。
耕介の、体当たりの突撃。愛の、慈愛溢れる母性。知佳の、妹に接するような諭し。
それら全てはリスティに向けられた偽りない愛情ではないか。
だからリスティ補完計画に一欠片の不安もなし。
かくしてここに新しいリスティが誕生するのであった・・・。

かつて無意味に人を避け、人を傷付け、暗い闇の中にいたリスティ。
今、彼女の人生には、迷いの無い輝いた道が開けている。

そしてそんな輝くリスティがある時耕介に言った言葉がある。
生まれてきた意味を独りで考えていた頃とは違う、
耕介たちとの触れ合いの中で得た真実がある。

それを今、満面の笑みと共に、大好きな耕介の前で言う。

「心ある命はみんな、幸せになるために生まれてくるんだ」


、と・・・。


そう言って微笑むリスティの姿。彼女の放った言葉。
今でも忘れられない・・・。

命は生まれるもの。
しかし
誰も不幸になるために生まれてきたのではないはず。

いつか消えて無くなる命だからこそ、
その灯火が消えない間は、せめてより多くの幸せを。
そしてその灯火が消える直前には、幸せだったと心から言える人生を。

命持って生まれたからには、
心持って生まれたからには、
誰もが幸せに・・・。

それがリスティの言う、
生まれて来た意味
そしてきっと、その通り。

忌わしい能力も、人のために使えたとしたらむしろ誇らしい能力。
今まで跳ね除けてきた周りからの優しさ。受け入れた時、それは自分の中にある優しさが発芽した瞬間。
それらは愛することの意味を知った姿。
そしてそれを知った時には、
人を愛し、自分が愛された時には、
心ある命はきっと
幸せへと帰結するだろう。

自分の生まれ、能力、環境。全てに対する憎悪と反発。
それら全てを優しさと愛に変えて、
誰かに与えながら、誰かに与えられながら、その命を精一杯生きる。

それが、リスティの選んだ道。



そしてそんな道を、誰しもが歩めたら良いと思う。

そこに人が居る限り、
そこに心が在ればこそ、
誰もが幸せになりたい。


そのために人は生きているのだから・・・。