鷺澤頼子(&美咲)
<D.C. 〜ダ.カーポ〜(サーカス)>
一途に願う少女と、一途に運ぶネコの夢
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| 概要 | 説明 | |
| 容姿 | 稀に見る美人で、本物の猫耳を装備している | 元が猫だとしても、その美しさに変わりなし。よって猫耳に対する疑問も抱える必要無し。 |
| 性格 | 口下手。引き篭もり | 外はとても嫌い。でも純一が一緒なら何処でも行ける。 ちっ、幸せ者が・・・。 |
| 言動 | メイドのお仕事。 | ドジでそそっかしいのはお約束。その仕草が可愛らしさを助長するのもお約束であった・・・。 だから側に居るだけで和むよ。などと平然とのたまう男が後を絶えないのである。純一のように・・・。 |
| 趣味 | 炊事、掃除、洗濯等々 | それがメイドの仕事だから。 それが頼子の存在価値だから。 そう言って健気に働くメイドさんを、誰が叱りつけよう? そんなこと絶対に出来ない。少なくとも男なら・・・。 |
| 目標 | 純一の関心を美咲に向けること | 力は非力であろうとも、心は強く真っ直ぐで・・・。 その時一匹の猫は、人間を凌駕した。 |
ネコと少女と、そして魔法・・・
それは誰かの夢の中―――
一人の少女が窓から外を見つめていました。
切なげに、物憂げに・・・。
少女が見つめるその先には、一人の少年。
名前も性格も知らないけど、風見学園へ登校する途中いつもこの道を通る彼に、
少女は特別な想いを抱いていました・・・。
でも、厳しい家柄に生まれた彼女は外に出ることもままならず。
その前に内気な彼女だから、彼に告白する勇気さえ持つことが出来ず。
膝元に抱く飼い猫に自分の切ない気持ちを伝えるだけ。
子守唄のように延々と、自力で解決できない情けなさにため息をつきながら・・・。
猫はその届かぬ想いを聞いているだけ。
少女の膝で丸くなりながら、主人の為に何も出来ない自分の無力さを呪いながら・・・。
「どうか、あの人の気持ちを私の方へ招いて」
そこは桜が咲き乱れる初音島−−−。
不思議な力が宿るという桜の木。
その大木が根付く初音島で、ある日・・・。
一匹の飼い猫が、姿を消しました・・・
少年に憧れ、でも行動できない飼い主。
その心の願いを受け取ったかのように・・・。
飼い主は、その猫を「頼子」と呼んでいました・・・。
そんな誰かの夢の中―――。.
少年は、目を覚ましました・・・。
毎日のように「かったるい」と、独り呟く少年は朝倉純一。
世話焼きの妹が家を出てからというもの、多少の寂しさを実感しています。
でも彼は強い少年だから、いつもと変わらず叫ぶことでしょう。
「かったりぃ・・・」
あの不思議な出来事に身を投じるまでは・・・。
ある日、見慣れた公園で−−−
純一は、一人の見慣れない少女を見つけます。
メイド服を着て、舌っ足らずで、見た目にも危なっかしいその少女。
まるで怯える捨て猫のように、純一を見上げていました・・・。
その瞳はこう言っています。
「行くところが無い。だから連れて行って」
と・・・。
気だるくても、心は優しい純一少年。
そのか弱い訴えを聞き流すことなど出来ず、見捨てることが出来る筈もなく・・・。
その日少年は、
一人の少女を拾いました・・・
こうして純一の家で、メイドとして住み着くことになった猫のような少女。
彼女は自分のことを「頼子」と名乗ります。
不思議な物語の、これが始まりでした・・・。
それは、短かった日々−−−
でも純一にとって、その生活はきっと楽しい日々だったに違いありません。
あわてんぼうだけど一生懸命な頼子さん。
そんな彼女を暖かく見守りつつ・・・。
外に出るのを極端に嫌う頼子さん。
そんな彼女だから真剣に支えつつ・・・。
彼女の求める幸せは何なのか、それを探して。
胸が躍るこの気持ちは何のか、それを感じて。
いつしか純一は、頼子さんに恋をしていました・・・。
でも、頼子さんは・・・。
それは、儚い夢−−−
その中で、二人は学校に通っていました・・・。
教室で自己紹介をしているのは頼子さん。
通学路、純一の隣を歩いているのも頼子さん。
だからこれは頼子さんの夢であると、そう純一は信じたかったのだと思います。
何故ならあんな幸せそうな笑顔を、彼は今まで見たことが無かったのですから。
何よりこの夢は、心の中で純一も望んでいた光景なのですから・・・。
でも、実際はそんなことが可能な筈も無く・・・。
頼子さんはただ、いつものように純一の側で寂しく微笑むだけでした。
何かを心の奥に背負いながら・・・。
だからせめて、この現実で−−−
純一は夢を叶えます。
誰も居ない夜の教室、誰も歩かない通学路だけど・・・。
頼子さんはきっと喜んでくれる筈で、笑顔を向けてくれる筈で、
結局二人一緒ならばそれで幸せなのだと知っているから・・・。
その時、確かに頼子さんは幸せそうでした
やり残したことを終えたと言わんばかりの満足感を胸に秘めて。
それに後押しされるように、一つの決心を抱きながら・・・。
頼子さんの決心とは、純一とお別れをする覚悟でした。
何故なら、彼女の心からの願が今、叶ったのですから・・・。
それは、ある猫の願い−−−
昔、少女は一人の魔女に出会いました。
その魔女は、願いを叶えてくれる桜の木の存在を少女に教え、少女はそれを信じました。
少女の名前は「美咲」と言います。
」
そしてその時からずっと美咲が可愛がってきた親友の猫の名は・・・・・「頼子」。
だから頼子は美咲の切ない恋心を伝えるために、桜の木にお願いしたのです。
純一の心が美咲に招かれるよう、心から・・・。
それはきっと、誰よりも純粋な願いでした・・・。
誰かの夢の終わり−−−
だから魔法はもう必要じゃなくて・・・。
頼子さんは愛する美咲の元に戻るべく、本来の姿に戻ります。
純一が恋をしたのは、美咲じゃなくて頼子さんだと、そう理解していても・・・。
純一が大切にする思い出は、猫だった頼子さんと重ねてきた思い出だと、そう確信していても・・・。
頼子はもう知っているのです。
不思議な魔法が運んでくれた奇跡の顛末を、
物語はきっとまた始まることを・・・。
だから使命を終えて小さな身体に戻ってしまってもその猫は、
純一を見上げる一匹の猫の顔はやはり、
とても幸せそうに見えました・・・
いつか見た、頼子さんの笑顔と同じように・・・。
そして、誰かの夢の始まり−−−
うららかな春の日差し。
桜の舞う、通学路。
風見学園に通う純一は、いつものとおり「かったるい」模様です。
これから起こる不思議な出会いに身を投じる直前まで・・・。
ある日、見慣れた教室で−−−
一人の転校生が立っていました。
おろしたての制服に身を包み、
皆の視線を身体に受け止めながら、
何故か純一を見つめる少女・・・。
その少女の面影はまさしく頼子さんそのもので、
でも頼子さんでは決して無くて、
彼女はあの時見た夢の中の少女・・・。
そして今、現実に目の前に現れた彼女は、
その名前を「鷺澤美咲」と言いました・・・
彼女は純一に言います。
「久しぶり」と・・・。
あの短い時間、純一と一緒に居たのは頼子という身体だったけど、
その心は美咲のものだったから。
言いたくても言えない勇気の無い自分だったけど、
そんな弱い自分の為に、頼子はその身体を貸してくれたから。
そしてその結果確かに、
純一の心は一人の少女の元に招かれたから・・・。
彼女は「鷺澤美咲」本人として、改めて告白したのです。
「好きです」と・・・。
そして物語は始まりに戻りました・・・。
それは、ダ・カーポ−−−
純一は知っています。
物語には終わりがあること。
でもその終わりは、次の物語の始まりでもあること。
そしてどれもが大切な物語であることを・・・。
いつか感じた頼子さんの温もり。
たとえ短くとも、既に無いものでも、終わってしまった記憶でも・・・。
幸せだったから、それは大切な物語です。
そして感じる美咲の温もり。
たとえ終わりがあろうとも、時に道を外れるかもしれないけど・・・。
今幸せに思うから、やはり大切に培うでしょう。
既視感、新鮮味、希望・・・。
物語にあるそれら全てが、「ダカーポ」という言葉で包括されるとしても、
この時間の中だけでしか掴めない幸せが、確かにあるのですから。
美咲の笑顔はここにしか存在しないのですから・・・
だから今は、その物語だけで掴める幸せだけを求めて・・・。
「Fine 〜フィーネ〜」−−−
その言葉を迎える時まで・・・。