佐々井朝奈<銀色(ねこねこソフト)>
小悪魔代表


(C)ねこねこソフト
夕奈の妹。
佐々井亭にて孤軍奮闘する苦労性の姉を影で支えながら、主に接客を務める。
朝奈はその笑顔と高度な接客で多くのお客を取り込み、店の売り上げに貢献していた・・・。

そんな朝奈はある時、仕事一筋で浮いた話がまるで出てこない姉・夕奈の行く末を心配し、彼女に素敵な彼氏を見つけようと決意する。
そして手を出してはならない伝説の銀の糸に願いを掛けるのだが・・・。

朝奈の思惑通りに事は進まず、姉の為にと連れてきた青年・志朗はむしろ自分に好意を抱く。 そして困惑する朝奈も次第に志朗に惹かれていった。
嫉妬に狂った夕奈を巻き込んで、姉妹愛と恋心の狭間で葛藤する朝奈が選んだ道は・・・。
好感度  4
忘れられない指数  6
萌え度  2
信者発生率  3
佐々井朝奈<どっちかって言ったら>

 


独自調査と思い込みによる詳細

 概要 説明
容姿 豊かで快活な表情 美人を地で行く夕奈姉さんでさえ「可愛らしい顔」と評して愛情を一心に注ぎたくなるほどだから、相当可憐な美少女だったと伺える・・・。
しかし男を舐めてはいけない。志朗を始め、お客様の下心までもが一身に集中していた・・・。その自分の可愛さが後々地獄を招くなど、さすがに無邪気な朝奈は気付くまい。
性格 元気ハツラツ 朝奈の底抜けな人懐っこさと明るさが、いかにお客様を癒してきたか底が知れない。
しかし、その笑顔に邪な欲望を吐き出したいお客様の数も底が知れなかった・・・。
男の性である。
言動 佐々井亭の呼び込み兼接客係 好感度抜群の笑顔を以って行うその強引な手口は、ある意味ポン引き。志朗は見事に引っかかった。
そして接客でもとにかく明るく笑顔で。
お客様は見事に虜になった。
リピーターの取り込みに絶大なる貢献をする朝奈の小悪魔が覗ける瞬間だろう。
趣味 接客 趣味と言うか、仕事。しかし好きだから既に仕事の領域を離れていた。そんな朝奈は少し素敵かもしれない
特技 接客 信念を持って接客を行う朝奈にとって、お客様全員の顔を覚えるなど造作も無いこと。
今現在世にはびこるダメ店員に見せてやりたいぜ・・・。

私的分析

佐々井亭の看板姉妹、朝奈と夕奈。
悪魔の姉天使の妹と人は言う・・・。

しかし、とんでもない。
朝奈こそが悪魔の化身。
可愛い顔をした小悪魔の属性。
そう評する夕奈の言に一寸の偽りも無いだろう・・・。


仕事に熱心な夕奈に色気を求める朝奈。
無邪気に、悪意なく・・・。
しかし、その無邪気さがあまりにも罪なのだ。

夕奈は本心から手一杯。 そんな暇が無いとの言に偽りは無い。
父から受け継いだ大切な店を守らなければと、そして何より大切な朝奈を守りたいからと、
身を粉にして、自分を犠牲にして、ただ働き続ける。
そうしなければ皆の幸せを守れないからと、独り胸の内に決意して影で命を削る。
朝奈が今無邪気で居られるのも、その無邪気さを守ろうと奮闘する夕奈の努力があればこそなのに・・。

しかしそんな苦労を洞察することなく、朝奈は気軽に囀った。
「いい人見つけてあげるよ♪」

この小娘っ!
姉に一番近い存在でありながら、全く姉の真意を理解していない様。
そんな通俗的で浅はかな朝奈に拳を握りしめたくなった。
もっと洞察しろ・・・。

だけど夕奈は優しい姉だから、可愛い妹が言うことだから無下には出来ないからと、つい耳を傾けてしまう。
そんな
夕奈の愛情に甘えて、付け込む朝奈。
無垢に、しかしまるで計算的に、夕奈の真直ぐな心に余計な不純物を投げかけた。
つまり、恋愛という不純物をである。
その材料として、志朗という男をである。
しかし・・・、

それは爆弾を投下したに等しい・・・



仕事一筋だとは言え、夕奈も女。
そして朝奈も子供だとは言え、やはり女なのだ・・・。

そこに投げ込まれた素敵な好青年・志朗。
お人好しにも程がある志朗。
その彼を前にして平静で居られる筈も無く、二人は当然のように志朗に惹かれていく。
そして当然のように争った。
次第にあからさまに、次第に醜く。
最後は修復不可能なまでにもつれて行った・・・。


お姉ちゃんの為にと放った餌なのに、その餌に見境無く食い付いた朝奈。
肝心の夕奈を差し置いて、目的をすり替えて、志朗を奪取する朝奈。
これ見よがしに見せ付ける朝奈。


ミイラ取りがミイラに・・・


あまりと言えばあまりなこの仕打ちに、裏切りに、姉さんも言葉を失っただろう。

信じていた朝奈に嘘をつかれ、何度も裏切られ、弄ばれ、あまつさえ志朗は朝奈に熱い視線を送っている始末なのだから・・・。

御託など聞かない、弁解など効かない、事実が全てのそんな世界。
夕奈姉さんが人間不信に陥ったとして、誰に責めることが出来よう?

朝奈は弄んだのだ、姉を。
朝奈は誘惑したのだ、志朗を。
そして事あるごとに自分を正当化しようとして、自分のことを棚に上げて、
最後は決まって
「自分は子供だから」、と身勝手な免罪符を掲げて知らん振り。
お姉ちゃんの為だからと、自分は頑張ったからと、そう信じて疑わない。

だから朝奈を許せない。
それが銀糸の魔力によるものだとしても、やはり許すことは出来ない。
軽挙妄動、支離滅裂を地で行く朝奈にどうか鉄槌を・・・。


と、そう思ったのに・・・、


ここでも朝奈は悪魔の本領を発揮する。
その鉄槌は憎き朝奈ではなく、何故か夕奈の元に、
最も罪の無い、姉の身に降りかかってしまった・・・。
憎むべきは朝奈なのに、この結末はあまりに酷すぎるではないか。

結局銀糸に守られたこの小娘に手を下す術は無く、姉の死を以って全てが終わる。
主犯の朝奈とその共犯・志朗は五体満足で、

全ての痛みと苦しみを無実の姉に被せて・・・。


これが、朝奈の犯した罪。
決して許すことの出来ない罪。
自分だけ助かって、自分だけ幸せを手に入れて、よくものうのうと生きていられるものだ。
そんな朝奈はこの上なく罪深き女だった。


しかし・・・、



朝奈もそれを分かっている。
自分のしでかしたことが決して許されるものでないと、充分すぎる程分かっていた・・・。




姉が好きだから、幸せになって欲しい。
でも自分は子供だから、方法が思いつかない。
朝奈は間違いなく無力な存在。


だから頼る、銀糸に・・・


それは完全なる
他力本願
望んだものを手に入れるには自分の力を頼りにするしかないと、そう姉が教えてくれたのに、
それを夕奈は、いつも身を以って体現してくれていたのに、
朝奈はそんな姉の心に気づくことも無く・・・。

それでも何よりも姉が好きだから、幸せになって欲しいからと、
その一心のみで、禁断の銀糸に手を染めたに違いない。

周り見えない浅はかな子供だとしても、
夕奈を愛する心は微塵も揺らぐことが無く、偽りなど無かった。

しかし、現実は一向に上手くいかなくて・・・。
状況は悪化し、嘘が嘘を呼び、次第に自分の行動に自身が持てなくなっていた。

おせっかいを焼けば焼くほど姉を苦しめ、
嘘をつけばつくほど姉を追い込み、
だけどそれが分かれば分かるほど、同時に自分も苦しくて・・・、


だから悩む、独りで・・・


それは、完全なる
自己完結
独りでどうしようもない時こそ誰かの力が必要なのに、
何とか自分の中だけで解決しようとする。
無い知恵を絞って、在り得ない起死回生に拙い決意を秘める。

しかし、それも幼い朝奈なりの一生懸命で、偽りない愛情だった・・・。

結果いつも失敗に終わっても、
事態が益々悪化の一途を辿っていても、
やはり姉を想う気持ちは変わらないから。
自分がいくら憎まれようと、それだけは変わり様も無いから。
やはり朝奈は姉が大好きでたまらない・・・。


それでも悩みに悩み抜いた結果、もう自分ではどうにもならない。
今更姉の信頼を取り戻すことなど不可能と分かっている。

もう後には戻れない、今更止まることなど出来ない。
しかし自分のせいで歪んでしまった夕奈だけは何とかしたくて、
最後の希望にすがりたくて・・・、


だから託した、志朗に・・・


自分は生きていてはいけない人間と悟ったからこそ、せめてその償いを。
姉の心を壊してしまったは自分だから、せめてその心だけでも。

大好きだった母の形見を、
大好きな志朗に、
今も変わらない、誰よりも大好きな姉の幸せを願って、


その想いを銀糸に込めて・・・。



悲しいかな朝奈・・・。
確かにこの少女は姉を誰よりも愛していたのだ。

伝えたかった想い、どれほど大きかったことだろう?
伝わらなかった悲しみ、どれほど深かったことだろう?

その想いが虚しく散った時、朝奈に何が残るのだろう?



結局大好きな姉は絶命してしまった・・・。
だけど、

あるいは朝奈の想いは届いたのもしれない。
死の寸前だけど、少なくとも夕奈は本来の自分を取り戻したのだから。
手を取り合う姉妹の光景は、二人がいつも望んでいたものだったのだから・・・。


そしてもしかすると、銀糸は朝奈に対して最も適切な処置を下したのかもしれない・・・。


朝奈の軽率さ、朝奈の幼さ。
でも大切なものは心の中でいつも変わることなく。
しかし同時に、愚かさも最後まで変わることなく・・・。


その愚かさこそが、朝奈の最も重い罪。
だからその罪に相応しく、最も重い罰を・・・、


決して癒されることの無い傷を・・・


銀糸はそう言っているのかもしれない。
愚かしい朝奈をあざ笑うように・・・。


だけど仕方ない。
これは朝奈が自ら招いたこと。
先に気付かず、後を考えず、ただ今のみを追い求めていたから・・・。
優しさを形にしてきた夕奈を奪い、それを形に出来なかった朝奈を残す。
それは、朝奈に対する絶大なる皮肉に違いなかった・・・。






佐々井亭の看板姉妹、夕奈と朝奈。
夕奈は厨房、朝奈は接客。
姉の足りない部分は朝奈が背負う。
お客に対して愛想を振り撒き、心安らぐ笑顔を向けて、姉の夕奈を支える。 しかし夕奈も朝奈を支える。
足りないものを補い支え合い、想い出の詰まった大切な店を切り盛りする、佐々井亭の在るべき姿。
たとえ思い通りに行かなくても、それは限りなく幸せに近い。
そこには信頼と愛情があったから・・・。

そんなお互いを尊重できる理想的なバランス、しかし同時に
微妙なバランス
それを壊した朝奈が、今更姉の真似を出来るはずもないけれど、



あの頃の笑顔は決して取り戻せないけれど・・・、


だから後はせめて、それをかみ締めて生きるが良い。

かつて夕奈が父の遺志を継いだように、今度は朝奈が姉の遺志を継いで、
かつて夕奈が朝奈を心の支えとしたように、今度は朝奈が志朗を心の支えにして、
最後に残った拠り所「佐々井亭」を守り抜くが良い。


姉殺しの十字架を背負いながら・・・


それが朝奈の意志ならば、
何より、それだけが夕奈に報いる道ならば・・・



泣き止まなければならない。
歩まねばならない。



大好きだった姉に、
いつの日か近づけるよう、
いつの日か胸を張れるよう・・・。







地獄で夕奈に詫びる時までは・・・