椎名繭<ONE〜輝く季節へ〜(Tactics)>
「みゅー」
![]() (C)Tactics |
浩平が長森と共に寄り道をしている最中に見つけた女の子。 親友であるフェレットの「みゅー」が死んだため、墓を作っていた。そして浩平になつく・・・。 それを振り払おうとする浩平だが、泣き叫ぶので仕方なく繭を受け入れた。 浩平は繭を自分の学校へ通わせ、瑞佳や七瀬と共に引き篭もりがちな彼女の面倒を見るのだった・・・。 そのうち浩平は繭に父親のような愛情を注ぐようになり、繭も浩平に絶対の信頼を置く。 そしてその想いが一つとなったとき、繭が泣き虫から脱却した時、浩平は永遠の世界に旅立った。 それから繭は本来自分が通うべき学校へ通い、強く生きる。 浩平のことを想いながら、泣くことも無く・・・。 一年後、学校を卒業した繭の前に浩平は現われ、大人になった彼女を祝福する。 そして繭は変わらぬ想いと共に彼を迎えるのだった・・・。 |
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椎名繭<どっちかって言ったら>![]() |
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| 概要 | 説明 | |
| 容姿 | 幼顔、幼児体型 | まさに見たまんまガキ、という感じ。性的対象になり得る術がない。 だからそれに手をつけた浩平には否応無く強者の烙印が刻まれるだろう。 |
| 性格 | 我侭、泣き虫、癇癪持ち | 身体だけでなく、中身も子供そのものだった・・・。とにかく傍にいて苛立つ要素が満載だ。 だからそれにもめげずに繭をあやした浩平、長森、七瀬には敬意を込めて「お人好し」の称号を与えるだろう。 |
| 言動 | ビービー泣いてます。 あと、「みゅーみゅー」言ってます。 |
躾がなってないとこんな状態になるという感じだ。 フェレットの「みゅー」は死んだのに、誰に対してもそれしか言わない。 でもだからこそ最後に浩平のファーストネームを叫んだのは感動的だった。椎名よ、お前も女だったか・・・。 |
| 好きなもの | ハンバーガー。動物 | 私でも6個は喰えないぜ。 計算など無し、周囲の忠告などお構いなし。まったく手が焼ける・・・。 しかし彼女の選別にハンバーガーを大量に買い込む漫才3人トリオの行動は微笑ましし過ぎるよ・・・。 彼等にほのぼの大賞を与える・・・。 |
| 特技 | 泣き落とし | 主に子供が得意とする。 泣けばアメをくれるなんていい身分なものだ。 そしてそれにアメを与えてしまう浩平たちも結構親バカではあったな・・・。 |
「椎名繭」推進派筆頭
椎名繭については誤解が多い。
それは大変遺憾である。
だから彼女を擁護しようと頑張ってみることにする。
私、実は椎名を大いに好む者だから・・・。
これで彼女への印象が少しでも変われば幸い。
そして小説とドラマCDは何故七瀬までで終わるのかなどと思いつつ、
この椎名繭を哀れんでみるのだった・・・。
ということで・・・。
たしかに最初はかなり厳しい。
私としても例に漏れず、
第一印象はこの一言に尽きた。
「クゥッ、このガキムカつく・・・。」
・・・・・・。
とにかくムカつくキャラの代名詞は椎名繭。
無理も無い・・・。
出会った頃の繭いつも泣いてばかり。
何でも泣けば解決すると思っているのか、
とにかく泣くことしか知らない甘ったれだ。
子供といえばあまりに子供な椎名繭。
大事なフェレットのお友達「みゅー」にしか心を開かなかった臆病者。
それが天に召された瞬間からとにかく我侭で自分勝手。周りの迷惑など考えない。
それでも根気よく自分に構ってくれる浩平や瑞佳の好意も仇で返してばかりの癇癪ぶり。
それが、椎名繭だ。
コイツの行動はとにかくいちいち癇に障るのであった・・・。
泣けばいいってもんじゃない。
子供だからと言って、世間はそんなに甘くない。
そんな手のつけられない子供に対する態度としては、無視するのが一番。
大人とは誰しもそんな存在を煙たがるもの。
そして義理とは言え、彼女の母親でさえ繭を遠ざけていたのだ・・・。
学校にも行かず、家族にもすがることが出来ず、まさにどうしようもない。
しかしだからこそかもしれない。
本来与えられるべき教育と躾。そして愛情。
それを与える義務を、繭の母親は怠った。
時には叱って、時には慰めて・・・。
そんな愛情を注ぐ優しさを、繭の家族は放棄していた。
だから繭は動物にしか心を開かない、臆病な人間になってしまったのだ。
在る意味切ないのかも知れない。
心が未発達の時は、誰しも手を引いて欲しいものだから・・・。
そしてだからこそ、浩平と長森の存在は繭の母親にとって最後の希望だったのかもしれない。
自分は力になれない。
それでも知っている人が不幸になるのは誰しも見たくないものだから・・・。
母親としては藁をもすがる想いだっただろう。
繭は浩平にだけは心を開いていたのだから・・・。
そして当の浩平達も、その気持ちが伝わったに違いない。
彼等は繭に関わってしまったのだから・・・。
もはや放っておくことが出来なかったに違いない。
関わった以上、他人ではないのだから・・・。
そしてもう一つ・・・。
繭の姿。
それは在りし日の浩平の姿そのもの。
全てを拒絶して、独りだった自分。
それがあまりに悲しいことだと経験しているから、
それを抜け出せば幸福に近づけると身を以って知っているからこそ・・・。
浩平は繭を見守らずには居られない。
時には厳しく。
世の中の仕組みを教えるために・・・。
しかし心の中では繭に幸せになって欲しいからと・・・、
ありったけの愛情がいつも込められていた
伝えたいことはそうやって伝えていくのだ。
昔、絶望の淵にいた自分を救ってくれたのは幼馴染の長森。
長森は浩平の傍若無人にもめげず、今日までの彼を支えてくれていた。
そしてそこには限りない愛情があったはず。
だから愛情があれば届くはずだ、と浩平はただ椎名繭を愛する。
そして受けた側は必ず感謝する。
かつて浩平を支えてくれた長森。
彼女から受けた愛情には感謝してもし足りないくらいだ。
でもその感謝があるからこそ今、自分は前に進めているはず。
だから今度はその感謝を愛情に変えて、別の人に与えたい。
今この時は、目の前にいる椎名という少女のために・・・。
そして今、繭を支えることが出来るのは自分だけなのだ、と・・・。
そんな浩平を誰が攻めることが出来ようか?
そんな浩平の気持ちを妨げる資格が誰にあろうか?
自らに訪れる永遠の世界への恐怖。
その旅立ち、現世との別れまでの残り少ない時間をこの小さな少女のために使おうと決心したのだ。
繭は今、こんな状態だが、きっといつか自分の想いは届くはずだと・・・。
浩平がそう信じているのなら、
繭が浩平を信じている限り、
きっと彼等の想いは形になるだろう。
そして見よ。
雨の中、置き去りにされた仔犬。
それを抱きかかえ、必死で飼い主を探す繭の姿を。
土砂降りなど気に留めることもなく、ただ迷子の仔犬のためだけに奔走する姿を・・・。
繭は誰の力も借りずに自分だけの力で立っている
それは、彼女が得た強さ。
腕に抱える仔犬は昔の自分そのままの姿。
ただ泣き叫び、自分では何も出来ない無力な存在。
そこにかつての繭を投影させ、そして実感する。
そんな無力な自分をいつも見守ってくれた人が居たから、その人に教えてもらったから、
今、繭は弱い自分を捨て去り、仔犬を庇っているのだと。
いつも浩平が繭を庇ってくれたように・・・。
そして更に見るが良い。
遂に仔犬の飼い主を見つけた繭が見せた行動に・・・。
繭はただ、仔犬を抱えて泣きじゃくる少年の頭を撫でていた。
しかも・・・、
そこに涙は無く、あるのは慈愛に満ちた笑顔
それは、繭が手に入れた優しさだ。
泣きじゃくる少年はかつての繭の姿。
誉めてもらうことも、慰めてもらうこともしてもらえなかった昔の自分の姿。
でも、そんな泣き叫ぶ自分をいつも慰めてくれた人が居たから、その人はいつも自分にぬくもりを与えてくれていたから、
繭は今、目の前の子供を慰め、ぬくもりを与えることが出来る。
かつて浩平が繭を包んでくれた優しさをそのまま返すように・・・。
浩平はただその姿に仁王立ち。
私もただただ戦慄の眼差しで感動する。
それは紛れも無く繭の成長の証なのだ・・・。
弱かった浩平がかつて長森に与えられたもの。
強くなった浩平が繭に伝えたかったもの。
今その想いは繭に伝わり、繭は受け取る。
そして目の前で、今度は繭が与える。
途切れることの無い思いの伝達。
それが、何気ない日常の合間にも見え隠れするかけがえの無いもの。
そして輝く季節へと到達するキーワード。
浩平は悔いなく永遠の世界に旅立った。
繭の成長を見届けられたのだから・・・。
そしてだからこそ輝く季節へ舞い戻れる自分を信じる。
成長しても繭は繭で、ただその絆がいとおしいから・・・。
浩平の愛は、見守る愛。
繭の愛は、すがる愛。
それでも変わらないのは信頼と親愛。
それは、絆・・・。
少女にも満たない幼さ。
そこから少女へ、そしていつしか大人へと・・・。
しかし心の中にはいつも浩平がいる。
友達を得て、耐えることを覚え、心身共に成長した繭。
人と関わるということ、感謝するということ。
でも別れは必ずあるということ。
今の繭には全て分かっている。
だから繭はこう言った。
いろんなひとにありがとう・・・。
そしてさようなら。
悲しいこともあるけれど涙は流さない。
こうしてみんな大人になっていくのだ。
だから決して泣かない。
涙はあの時凍結させたままだから。
あの人にだけしか見せたくないから・・・。
そして心からの笑顔もその時のために取っておく。
だからきっとあの人が帰ってきた時にはこう言うだろう。
学校の卒業、そして弱い自分からの卒業を祝福してくれる人に。
そして今、「椎名、卒業おめでとう」と言ってくれた人に・・・。
待ち望んだ人だから、愛しい人だから
彼のためだけに、この言葉は取っておいたのだから・・・。
だから絆を取り戻したこの瞬間に、
自分の言葉で、自分の意志で・・・。
いろんなひとにありがとう・・・。
そしておかえり、
ずっとみまもってくれるひと
無限の変化、そして別れがある人生。
その中で、唯一変わらない想いと共に・・・。
以上、椎名繭を何卒よろしくお願いします