杉嵩千波<White(ねこねこソフト)>
「パパとママとまた一緒に暮らせますように」
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父と母に捨てられた少女。今はおじの家で養ってもらっているが、厄介者として見られている。 千波は幼い頃に両親に捨てられたことの意味が分からず現在もいつか一緒に暮らせると信じている。そして貝殻を一年間集め続けると願い事が叶うという迷信を信じて毎日のように海辺で貝殻を探しているのだ。 そんなとき出会ったのが健一である。 健一は千波の純粋な心に惹かれて貝殻集めを手伝うようになる。叶わない夢だと分かっていても千波を放っておくことが出来ず、何とか幸せにしてあげたいと願う。 そんな健一と、幼馴染である和泉の暖い眼差しの中、千波は一年間の貝殻集めを終えた。そして彼女は願い事を口にしたのだが・・・。 健一と和泉が見守る中、千波が望んだ願いとは、自分を捨てた父と母と再び一緒に暮らしたいというものであった・・・。 そんな心優しい千波に対し、健一は和泉と共に千波を養女にすることを決意した。 千波のおじの家から彼女を引き取り、自分の家に迎え入れたその日から・・・。 千波は新しい人生を歩き出し、健一と和泉の優しい眼差しは彼女を暖かく見守る。 そして最後には千波の心からの笑顔があるのだった。 |
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杉嵩千波<どっちかって言ったら>![]() |
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| 概要 | 説明 | |
| 容姿 | 見かけは少々子供。 | 健一とそれほど変わらないように見えるが、実際はかなり年下だと思われる。健一が娘にするくらいだから・・・。 |
| 性格 | 礼儀正しく笑顔を絶やさない。 | ペコリペコリと頭を下げる躾の良さ。しかしそれは条件反射みたいなもので哀れでもある。しかし彼女の笑顔はまさに曲がった心を打ちのめしてくれるほどの屈託の無さがあるからとてもいとおしい。 |
| 言動 | 毎日浜辺で貝殻集めをしている | 「一年間貝殻を集めると神様が願い事を・・・」。くうっ、泣きたい位に無垢な子だ。可愛らしい笑顔でそんなこと言われた日には、そりゃ健一でなくても手伝いたくなるって。 |
| 趣味 | 読書 | おじさんの家に居るからあまり金はかけられない。かといって外に居るときは貝殻集めだから。健一にイロイロ教えてもらいなさい、千波ちゃん。、と暖かい眼差しを向けたいところがまた彼女の魅力。 |
| 特技 | 人の心を暖かくする | どんな邪な心も彼女の前では絶対消滅。これが守りたくなるということか・・・。 |
私的分析
一心不乱に何かをする少女。
端から見れば近寄りがたいに違いない。
しかし千波にそんな感情は抱かないのだった。
なぜなら千波は、
とても礼儀正しいから。
とりあえず初めて会った健一にも礼儀正しくペコリと挨拶。礼儀正しくしてくるならこちらも返さねばならない。とりあえず不信感もこれで掻き消える。小さいのに世間の渡り方を心得た少女である。
そして彼女の笑顔は眩しいから。
ニコリと微笑む千波。子供らしさを残した屈託の無い笑顔がこちらさえも幸せにしてくれるほどに透き通った笑顔だから、彼女に心を奪われる。
それに彼女は一生懸命
毎日浜辺に行って貝殻を集める千波。雨の日も、雪の日も、ただ自分が決めたことに対して頑張り続けるその姿。そんな彼女を見守るうちに、忘れかけた何かを思い出すことになるはずだ。千波のような子は周りにもきっと素敵な気持ちを運んでくれる。
そしてなにより、千波は純粋だから。
貝殻を集める拠り所は、一年間欠かさず集め続けると願い事が叶うという子供じみた迷信だった。それでも彼女は自分の願いを叶えるために、信じ続けて今日も浜辺に向かうのである。
疑うことなくただ純粋に。
その心があまりに無垢で透き通っているから、それを見る健一なども自分の心が浄化されていくのを感じ、だからこそ彼女に対して絶大なるおせっかいをしてしまうことになるのだろう。誰も責めはしない。私自身ディスプレイの中に飛び込みたい心境なのだから・・・。
そんな健一は心の中で問う。
「どうして俺は、彼女と一緒にいると、素直になれるんだろう?」
そして健一は思う。
「それは、やはり彼女が素直だからかもしれない」
そう。人の心は相手次第。
素直な者に対峙した時、自分も素直になれるものだ。
それを気付かせてくれた千波。健一もプレイヤーも彼女をこの上なく好きになれるのだった・・・。
そんないつも笑顔の千波。優しい気持ちを運んでくれる千波。
しかし実は、その背景は海より深く、せつない。
幼い頃に父と母に捨てられた。何も分からないままに。
毎日自分のことで喧嘩していた父と母。何も分からないなりにも自分のせいだと責任を感じ、結果人に気遣う人格を作ってしまう。
それでも父と母の笑顔は好きだったから、笑顔は幸せを運んでくれるから、いつも自分も笑顔で居られるように。
おじの家に引き取られて厄介者扱いされていたため、無条件に人に頭を下げてしまう悲しい礼儀正しさを身に付けてしまっても。
いつか望みが叶うと信じて、ありもしない迷信の為にただ、子供のような純粋さで一生懸命貝殻を捜す。
千波は過去の背景と環境の結果そうなってしまった悲しい少女。心はまるで子供のままでただ微笑むからあまりにせつなくて涙が出そうなのだ。
そんな彼女を心から、
守ってあげたい。幸せにしてあげたい。
きっと誰もがそう思う。
健一も、幼馴染である和泉でさも、恋のライバルになるかも知れない千波の為にそう思った。
亡き妹の面影を千波に見たこともあるけれど、
今はただ、この心優しい少女の願いを叶えてあげたい。素直にそう感じる二人であった。
そして二人が見守る中、千波の口から出た願い事とは
「パパとママとまた一緒に暮らせますように・・・」
・・・・・・・・・・
千波、キミという子はどこまで・・・
セツナサが満ちる瞬間である。
自分を捨ててしまった親なのに、それでも暮らしたいと、そう言うのか?
一年間を色気の無い貝殻集めに費やしてまで欲しかったのはパパとママの温もりだったのか。
この上なく抱きしめたくなるぜ。
しかし悲しいかな、パパとママは決して千波の元には帰ってこないのだ。
それでも彼女の望みを叶えてあげたい。幸せにしたい。
彼女のような子は絶対に幸せにならなければならない。
その声が届いたのかは分からないが、そこに居合わせた健一と和泉。今こそ二人の出番である。
健一は千波のパパになってやってもいいと言って。
和泉も千波のママになってあげてもいいと言って。
二人はお互いの意思を確認して、ついでに幼馴染として過ごした十数年間の想いを恋へと昇華させ、恥ずかしげに見つめ合う。
何も知らない千波。彼女の知らないところで二人の物語は展開されていくが、素直になれたきっかけは他でもない千波のおかげ。
そんな彼女だから心から一緒にいたいと二人は思う。
だから彼女に二人は言う。
「願い事、きっと叶うよ・・・」
幸せの予感を感じ取った二人。それを見て微笑む千波。
寒さ厳しい冬の浜辺。
だけど3人で繋いだ手のぬくもりは何よりも暖かくて・・・。
そしてここから千波は歩みだす。
新しいパパと、新しいママと共に・・・。
端から見れば、年のあまり違わない不恰好な家族だけど、
だけどきっと誰よりも幸せな家族。
手を繋いで、いつまでも笑顔で・・・・。
千波、健一、和泉。
誰もが素直になれる。優しくなれる。
そんな光景を見て、うれし涙が止まらなくて、
この時だけは偽りなく、ただ、言う。
「よかったね、よかったね」
、と。
ホントに良かったね、千波ちゃん・・・。
心の底から、そう思う。