御神静馬(とらいあんぐるハート3.)>
評点:8  属性:故人・脇役


この人と美沙斗さんが居れば、とらハ外伝が一つ作れます

御神宗家、最後の当主。
幼い頃からその剣に非凡な才能を発揮し、若くして御神流の正統伝承者となった。
その後も不破美沙斗を妻に娶り子宝に恵まれる等順風満帆だったが、姉・琴絵の結婚式の日、一族もろとも爆弾テロの餌食となり、この世を去る。
たまたま居合わせなかった美沙斗と、生まれて間もない娘・美由希を残して・・・。





御神静馬、年齢不詳。
作中ではたったの一ショットしか登場しないが、そのプロフィールはえらく華々しく、かつ超人的・・・。

その強さ、神懸り
生前は周囲の期待を裏切ることなくその剣碗を振るい、不世出の伝承者として大いにもてはやされたと云われる静馬さん(美沙斗談)
彼の才能には同じく希代の剣術家として名を馳せた士郎でさえ舌を巻き、美由希と同じ年齢でその士郎に追いついてしまった。だから普段は不遜な士郎も静馬だけに対しては敬意を払い、惜しげもなく「天才」という言葉を使う勢い。ここから、如何に御神静馬という男が飛び抜けた存在であったか伺い知れるだろう。
しかも、その才能に決して溺れることなく修練にも余念が無いという、心の健全な人である。勤勉で実直な性格も手伝って、まさに優等生な天才として誰もが彼に拍手を惜しまなかった
(美沙斗談)
放浪ばかりしている雲のジュウザのような士郎や、19歳で限界点に達して余生を盆栽弄りに費したい恭也等とは一味も二味も違うと言えよう。周囲が沸き返るのも無理はない・・・。

つまり、静馬は歴代最強の御神剣士というわけだ。
図で解明すればこんな感じに違いない。

静馬>>>士郎>>>>>美沙斗>>>>>>>>>>>>>>恭也>美由希

一族全滅の後、名実共に最強となった士郎も、結局のところ静馬に一歩譲る。
恭也はその士郎の足元に喰らいつくことすら出来ず引退寸前。師範代止まりの未熟者である。
実戦経験NO1の美沙斗さんとてそれは変わらず。夫に勝てると思うほど彼女は傲慢ではない。
才能では誰よりも勝るかもしれない美由希も、今の時点では奇跡頼みの若輩者であった。

達人だが、まだまだ未熟な御神流の面々。甘すぎる・・・。
そんなお前達は静馬さんを見て驚け。
ホレ・・・?

静馬さんには傷が無いではないか?


御神流に身を置く者にとって、生活とは即ち戦いの日々。決して尽きない命の殺り合いの中で、たとえ修行の中であっても、それが彼らにとっての日常。
いつも死と隣り合わせだから、常に生傷は絶えない。故に身体に刻み込まれた無数の傷は、御神流にとって当たり前なのだ。
当然恭也は全身傷だらけ。美由希は恭也の気遣いによって大切に扱われているが、実戦を経験すれば決して無傷ではいられないはずである。現に戦いの渦中に身を投じた美沙斗さんのように・・・。
それは突出した使い手である士郎とて例外ではなかった・・・。

だが、静馬さんだけは別格。傷が見当たらないのである。
少なくとも免許皆伝、正統伝承者。ならば経験してきた戦闘の数も半端では無いはずで、古傷一つくらいあっても良いはず。なのに彼の身体にはかすり傷一つ見えず、その肌は女性のようにきめ細かくて仕方ないほど・・・。

ここに静馬さんの存在感が飛び抜ける。
服で隠しているかもしれないが、所詮脇役だからと適当にCGを描いてしまったかもしれないが、もう遅い。私はこの一枚の絵だけを頼りに静馬さんという人を美化しまくってやるぜ・・・。

というわけで、よりダメージを受けることなく勝つ男。無傷で勝てる男。
現存する恭也や美沙斗さんらの盲信も手伝って、伝説は神話へと昇華した・・・。




愛刀『龍鱗』
それは御神正統の証。
免許皆伝の儀式に使われると云う、御神流の人間にとっては欲しくて堪らない刀。
YAHOO!オークションなどで出品すれば、目が飛び出しそうな値が付くと予想される。
だがそんな逸品も、静馬さんが手に取ればごく自然だ。彼の為だけに鍛冶屋が一生懸命鍛え上げたと言っても、誰も疑いを持たないだろう。
いい男にはいい刀が良く似合う。
静馬さんには龍鱗が良く似合う。
名刀・龍鱗を携える静馬さんは、絵になる男だった・・・。



そして天は二物を与えた
そんな誰もが羨望する実力を纏う静馬さん。
何となく『ラーズ王子』を髣髴とさせる風体を見るに、そのルックスも相当イケる口だろう。
当然女性が放って置くはずもなく、彼の元には毎度のように見合いの申し出が訪れた。

だけど静馬さんはそんな世話焼き達など眼中に無くて・・・。

「御神の嫡男として早く嫁を取って子を作れ」
そう周りの人間は言う。

だが静馬は、
「いや、まあその内ね・・・」
と、右から左へ聞き流していた・・・。

期待に応える静馬さん
(美沙斗談)
真面目で勤勉、静馬さん
(美沙斗談)
だが肝心な所は結構適当。
そんな彼がかなり好きであります。


静馬の本心
だが、彼は別に他人をないがしろにしているわけでは無い。
基本的に、出来るだけ他人の言に耳を傾けたいのが彼の本質なのだ。
静馬さんは真面目な人だから・・・。
だから、女性に興味が無いように見えるのにはワケがある。
毎度押し寄せる見合いスケジュールを軽くいなすのにはワケがあった・・・。

そのワケこそが、美沙斗さんである・・・。
御神流の分家であるところの不破一族。
そこのお嬢さん・不破美沙斗さんに、御神宗家の代表者たる静馬さんは大いにときめくのであった・・・。

手に入れたい。
この女性を手に入れたいぜ。
、と・・・。


だが彼はその容姿に見合わず恥ずかしがり屋。
本心では大いにちょっかいを出したいくせに、美沙斗を子供扱いして、そのそぶりをまるで見せない様子である。

「酷いと思わないか?そうだったのなら、もう少し言葉や態度で表してくれても」
後日、そう美沙斗さんが美由希に述懐しているところからも、そのしどろもどろぶりが伺える。
まあ美沙斗さんも静馬LOVEだったので問題は何も無いが、彼がいい男だけに不安も大きかったに違いない。

「お見合いの度に泣かされたよ・・・」
(美沙斗談)

そんな静馬さんはかなり女泣かせであった・・・。


だけど勘弁してやって下さい美沙斗さん。
彼も彼で、きっと気が気じゃなかったはずですから。
そんな恥かしがり屋の静馬さんの脳内は、きっとこうなっていたに違いない・・・。


いかに美沙斗に告白しようとか知恵を絞る静馬。悩み悩む毎日・・・。
しつこいほど押し寄せる見合いなどどうでもいい。だけど、そのせいで美沙斗に誤解されるかもしれない。
でも彼女はまだ中学生だから、あんまり早くから手を出すとロリコン扱い。子ども扱いするしか無かった・・・。
しかし美沙斗は美人だから、うかうかしてると他の男に掻っ攫われる可能性が大だ・・・。

「これって結構ヤバいじゃん・・・?」

そこで静馬さんは一計を巡らす。

「そうだ、結婚しちまえばいいんだ・・・」

とりあえず美沙斗は現在○4才だから・・・。

「○6才になった瞬間に申し出れば法的に問題無し。つまりやましいことは無し・・・。」

一族を納得させつつ、尚美沙斗を確保する妙案・・・。

「もはやこれしかないっ・・・!」

そう、彼は思ったに違いないのだから・・・。



そして美沙斗・○6才の誕生日。
静馬は言い放った・・・。

「俺のところに来ないか・・・?」

平静を装いながら。
だけど万感の愛情を込めて・・・。



御神静馬、2○才(推定)。



狙っているひと、ありますか?


彼にとってそれは、不破美沙斗という一人の女の子だった・・・。








そして幸せの日々・・・
晴れて美沙斗を妻に迎え、美由希という子供にも恵まれた静馬。

それでも彼も御神流きっての達人だから、剣のことから頭が離れないのだろう。
まだ幼い美由希を無理矢理剣士にさせようと画策したりしていた・・・。

「もう少ししたら、士郎さんとこの恭也と一緒に鍛えてやるか・・・♪」

だけど美沙斗さんにあっさりと突っ込まれる。


「女の子に何言ってるの? そんな野蛮な剣士なんかじゃなくて、いいお嫁さんになるのよね〜美由希? 
私みたいに・・・♪」

言ったところで何も分からない赤ん坊の美由希。
それをネタにとりあえずお熱い二人。
この夫にしてこの妻ありという感じのそんな和み系風景だが・・・。

とりあえず静馬さんが愛妻家で子煩悩だということは良く分かる。
人を愛していたということも・・・。


「お前は何になりたい? 立派な剣士か?淑やかなレディーか?」



「ならせてやる・・・。どっちにでも俺がならせてやるぞ・・・!」



剣士と淑やかなレディーしか選択肢は無いんですか?などと聞いてはいけない。
そんな親バカ全開の静馬さんもまた、魅力的なのである。
まあ当の美由希は彼の期待を大いに裏切り本の虫になっていたりするが・・・。

剣の道だけは当たり前のように受け入れ、決して止まることが無い。
それは御神流宗家の血と、ほんの短期間だが美由希の記憶に確かに残っているはずの、静馬さんの愛情が招いてくれた感性かもしれなかった・・・。





だけど短かった日々
そんな人間離れした強さを持ち、家族に恵まれ、公私共にあらゆる恩恵を受けた静馬さんだけど・・・。

彼も一人の人間。
爆弾テロの前に敢無く散る・・・。

天才は長生きできないというが、静馬さんもその例に漏れることが無かった・・・。

愛する美沙斗は復讐の為、蛇の道へ・・・。
愛する美由希は10年以上も実の両親の愛情に気付くことなく、剣の本質を一時期踏み外しかけていた・・・。

御神流を愛し家族を愛した静馬さんにとって、その現実はどう受け止められたのだろうか・・・?





御神流・・・
それでも御神流とその思想は完全に途絶えたわけではない。
彼の死後には士郎が残り、その士郎が死んでも恭也が居て、そして美由希が居るから・・・。

だからいつか伝わる。
御神流の奥義、真髄。そしてその心が・・・・。
御神流は何かを守るために行使され、心優しき静馬さんが振るった剣もまた、守る為の剣だったということも・・・。




まもりたいもの、ありますか・・・?



静馬さんにとって、それは愛する人のことを指していたから・・・。





そして想いは伝わって
御神静馬・・・。
一族を愛し、美沙斗を愛し、美由希を愛した人。
人を愛した人・・・。

その静馬さんの意志は残った人に託された。


士郎に託され・・・
恭也が受け継ぎ・・・
最後は美由希へ還るように。
愛する娘に還るように・・・。

今は闇を歩いている妻・美沙斗も、いつかきっと分かってくれるだろう。
俺が愛した人なのだから・・・。






伝えたいこと、ありますか・・・?





最後には御神宗家正統後継者・美由希へ伝えられるべきもの。
でも静馬さんが皆に伝えたかったこと。
それが届くことを願いながら彼はこの世を去り、今は居ない・・・。

だけど彼は信じる。
それが必ず伝わることを・・・。


そこに愛する人がいる限り、
守りたい人がいる限り、

御神流は在ることが出来るから・・・・。

だからきっと・・・







そして
十数年後・・・。
静馬さんの全ては後世に残された。
最も望んだ形で、その才能を開花させた愛娘・美由希へと・・・。
その華麗な技の数々も、御神流の夢も、そして心も全て。





彼の愛刀、『龍鱗』と共に・・・。










岬怜(ほろほろ)>
評点:3  属性:マイナス主人公


ネガティブ脱却への道

一口にマイナス主人公と言っても様々で、その種類は幾つにも分岐するに違いない。
だが、その基本はネガティブシンキング。前向きな考えが出来ず、事ある毎に悲観的になり鬱に陥ってしまう人間のことを指す。
そう考えた時、岬怜は自虐を柱として毎日ネガティブシンキングを怠らない男。マイナス主人公のトップエリートであった・・・。

主人公が「俺は本当にクズだ」と自分を責め、凹む。するとプレイヤーも連られて凹む。こうして完成する凹みの螺旋。トーンダウンのデフレスパイラル。ほろほろをプレイする時、悪循環思想の構築には余念が無かった・・・。

しかし、岬怜も好きでそのような性格になったわけでは無い。
元々彼は生粋のエリート。周囲から将来を嘱望された天才医師である。
そんな才能に恵まれながら同時に勉強家でもあり、今回も修行の為アメリカへ渡っていた。怜の変貌は、そのアメリカから帰国した際に訪れた後天的なもの。
帰国した怜を待ち受けていたのは惨殺された両親と、その側で犯人に強姦されそうになっていた妹・愛の、変わり果てた姿だった・・・。

医師という仕事に誇りを抱きながら、それ以上に家族を大切にしていた岬怜。
尊敬する父親と優しい母親は殺され、そして可愛い妹・愛はショックで心を閉ざし、入院中に自殺する・・・。
怜は絶望するしかなかったに違いない。
犯人を憎み、しかしそれ以上に自分を憎むしかなかったに違いない。

「俺は家族を守れなかった最低の男だから・・・」

だから警察から家族殺しの容疑がかけられても、マスコミに「遺産目当ての殺害」と嘘八百な報道をされても、怜は反撃しない。
自分は最低の人間だから誹謗を浴びても仕方ない。幸せになる権利なんて無い。
そんな自虐を繰り返しながら・・・。
自虐することは、生きる希望を失った証明であった。

しかし、それでもまだ怜は生きている。
生きているからには、新たな希望を発見することもあり得よう・・・。
医師としての自分に期待する人、自分という人間に好意を寄せる人。それはつまり、自分を必要としてくれる人達・・・。そんな人達が確かに存在することを怜は悟った。
三ヶ月学園の理事長を努める霧子、後輩の瀬里香、自分を慕う早苗達と出会う中で、怜は確かに変わっていけたわけである。

守れなかったことを悔いるなら、今度は誰かを守るしかない。
幸せだった日々が戻らないなら、自分で作り出すしかない。
下を向いていては、死んだ人達に報いることは出来ない。
父も母も、そして妹も、怜の不幸など決して望まないはずなのだから・・・。

こうして怜はネガティブシンキングを脱却し、ポジティブシンキングへと移行する。
元来が出来る男だっただけに、何か目標を見つければ彼は誇りある道を歩けるに違いなかったのだ。
両親や妹が自分を愛してくれたからこそ、そして今、守りたい人が笑顔を向けてくれるからこそ・・・。

そう確信した時、岬怜に怖いものはもはや在り得なかった・・・。


水越眞子(D.C.)>
評点:1  属性:脇役


ポっと出ヒロイン列伝 エントリー1

こそばゆくてもどかしい学園生活。

こそばゆいのは、そこに居るヒロイン達?
もどかしいのは、彼女達の淡い恋心?

それをかき乱したのは、こそばゆい中独り浮いていた、水越眞子・・・。


守りたいのは可愛い妹?
可愛がりたいのは無邪気な幼馴染?
その王道タッグに対抗出来る存在があるとすれば、それはクラスメート・・・?

王道パターンの一角として、その地位を盾に取り、自分の我を貫き通した傍若無人は、水越眞子・・・。

女は、卒業間近になってもフラグを立てない甲斐性無し・朝倉純一を補填する為、緊急的にあてがわれた存在。
突如として、牙を剥き出した・・・。



「恋人になって欲しいの・・・」


いきなりの告白。
当然の如く、純一の動悸は速まっていた。
しかし、

「あ、と言っても
フリだけよ、フリだけっ・・・。その後はダメなんだからね・・・。」

などと一気にまくし立てていた。
それがつまり、水越眞子・・・。


どうでも良いが、主導権を握るんじゃない。
そして、そんなことは誰も聞いちゃいない。

問題は、この女がこすずるい女だということだ・・・。


恋人になれと言う。
それも彼女に言い寄ってくる女の子が鬱陶しくて、それを断りたいが為だけに無茶な要求を強いて来た。


「駄目・・・、かな?」


・・・・・。
駄目に決まってんだろこのアマッ!!
いくら純一がクラスメートだとは言え、図々しさにも程があるというもの・・・。

結局、この女は他人を利用しているだけなのだ。自分の為だけに。
つまり眞子は、押し付けられる純一の身になってない・・・。

例え演技であろうとも、そこに付き纏うのは様々な思惑。
音夢からの激しい嫉妬と、それによって生きた心地のしない純一が容易に想像されるはずだった。
それを踏まえて眞子よ・・・。

その純一の精神的ダメージに責任が持てるというのか・・・?

いや、持てない。持つ気すらないだろう。
何故なら眞子は自分勝手な女だから・・・。

自分勝手な女は、どこまで行っても自分勝手なのだ。
そこから発生する事態とそれに対する配慮など、微塵も持ち合わせていないのがずるい女の証明だ・・・。
だから眞子は憎らしい。
と、そういうことである。

とにかく・・・。
誰もお前には何一つ期待していない。
だから、せめて風見学園の盛り上りに水を差すんじゃないバカモノッ!




動機は不純。
説得力は不十分。
水越眞子は、にわかヒロインの代表格・・・。




それでも眞子の頼みを受けてしまった適当な純一だから、
気だるい3流芝居は未だに展開されているという始末・・・。

何も考えてない眞子、そしてどうでもいい純一。
それが導き出すは、理由無き思い込み。

眞子は、純一のことがいつの間にか気になっていた。
故に、フリだと自分で言っておきながらも、その偽りの恋人気分に有頂天になる。



「フリよフリよも好きのうち、ってね♪」



あ、アマぁ〜っ・・・!!



ここまでくればあとはお粗末な顛末が待っているのであって・・・。
そこに正常な分析が働くことも無く、血気盛んな純一もまんざらでもなく、
腕に押し付けられた眞子の胸に動揺しつつ、同時に興奮しつつ・・・。
勢い付いた二人は本能のままに活動を開始していた。



「恋人のフリじゃもう我慢できないよっ・・・」


もう勝手にやってくれよという感じだが、
フリから生じた勢いで別の部位まで振ってりゃあ世話がない。

はぁ〜あ・・・。



以上、その存在と同じく意味不明な眞子の物語だけど、
一応物語には終わりがあるからと、とりあえずはのたまった。


「恋人のフリはこれで終わりっ」



そして水を得た魚のように、晴れ晴れと宣言した。


「これからは本当の恋人同士、だよっ!!」


恋する乙女は絶対無敵。
私はとても投げやり気味に、

よかったね・・。





脇役、水越眞子。
勘違いと思い込みと反復の原理によって促進された可能性大。
でも当人達は気付く由もないだろうから、
青臭い少女の恋は、ひとまずここで成就されたとしておこう。

男勝りという仮面、無難な脇役という立場、全てを脱ぎ捨てて・・・。



こんな始まりと終わりが何処にあったのか分からない物語。 無理やり評すなら、
それは、D.C.のよう・・・?



まあそうかもしれない。
だが別にどうでも良いと思う。
しゃらくさいアマが一人浮かれたところで、判断力を失った主人公が反射的に彼女を抱きとめようとも、


風見学園は何ら変わらないのだから・・・。


水越眞子の物語とは、
魔法のいざこざが持ち込まれることも無ければ、D.C.の核心に触れることも無い、そんなありふれた少年少女の物語で・・・。
ファンタジーの世界が主導権を握る初音島においての、ほんの横道程度に過ぎなかった・・・。


だけどその横道は果てしなくバッドエンド・・・。


そしてその横道を歩きながらも、心身共に幸せ絶頂な水越眞子。
その幸せもしばらくは続くだろう。

少なくとも破局が訪れるまでは、ね・・・。




つまり水越眞子とは、自分にとってその程度の存在でしかない。

退屈なダカーポ話よさようなら・・・。