愚考≠考察




独り言 

EVER17(PC版)プレイ中・一回目 ネタばれ大有り

独り喋り
相馬 透<ステッペン・ウルフ>
(※画像引用:戯画












「EVER17をやれ!いいからやれよ!!」





「と、泣きつくように叫ぶ輩が多かった・・・。
いや、多いなんてもんじゃない。あれは狂信者だ。刺客だ。EVER17をやらない者を罪人に仕立て上げ、そいつの首を狩ることに悦びを見出す飢えた狼達だ・・・。
どうやら現代人にとって、Kanonをやらないよりも、痕をやらないよりも、EVER17をやらない奴の方が極悪人らしい。『それ散る』を途中で断念した時は大して追求しなかったくせに、このEVER17に関しては、糾弾の手は一向に弱まる気配が無かったことを記憶している。まるで親の仇と言わんばかりに激しく・・・。
そんないきさつも手伝って、周りにまんまと乗せられてその気になりながら、俺はついにEVER17に手を出してしまった・・・。
まあ本来、コンシューマーを発祥としたゲームは俺のポリシーに反するのだが・・・」





「それでもそんなに面白いというなら、と思ったわけだ。まあ収束が見事だという輩も多いし、エロゲ顔負けのギャル展開を見せてくれるらしいし、ここは一つ騙されてやろうじゃないか・・・。
と、これが動機だ。」





「だがここで気をつけねばならない点がある。それはクリア順序を間違えるなということだ・・・。
どうも本作には正しいプレイ順序があるらしく、それを崩したりしたらせっかくの収束が台無しになるらしい。
まあそれはいいんだが、俺はこの時思ったね・・・。
つまり、プレイ順序が決まっているのなら、最初からそのような制限をかけておくべきじゃないか、とね・・・。
そもそもギャルゲには二つのカテゴリに大別されるだろう。マルチエンドとシングルエンドの二つに、だ・・・。
前者は文字通り各ヒロイン毎に話が独立しており、他のヒロインのシナリオとは根本的なところで関わっていない。故に全ヒロインをクリアしなくても楽しめるし、ある意味一人クリアすればゲームを完結したことになる。まあ代表的なモデルケースは『To Heart』だな・・・。神岸あかりだけをクリアすればTo Heartを制覇したと言えるし、マルチしかやらなくてもTo Heartの真髄を感じることが可能というやつなのだが・・・。
これもひとえに、To Heartというゲームがマルチエンド方式を採用しているからに他なるまい。
昔はこの手法を取るものが多かったし、それで十分受け入れられた・・・。」





「だが、それだけでは満足しなくなったというユーザーが増えてきたのだろうか。物語をより深く、より長ったらしく、あらゆるところにユーザーの知的探究心をえぐるような謎を散りばめる。そんな手法が注目を浴び、多用されていた・・・。
それがシングルエンドに繋がる収束型という手法だろう。
文字通りエンディングを一つしか設けないものもあれば、見かけ上マルチエンドであっても、その実全てのヒロインを制覇しなければ謎が解けない、本当のエンディングに届かないというもったいぶった作品もある。
『DESIRE』などは前者の代表作だ。どうやっても一つのエンディングにしか行き着かない。それ以外の終わり方は認めない。そんな確固たる信念が伺えた・・・。
後者については数があり過ぎて列挙しきれないが、分かりやすいところで言うと『痕』、『Kanon』などがそうだろう。一応一人のヒロインをクリアしても楽しめるというマルチエンド方式を採っているのだが、本当に物語の核に近付くにはやはり全員をクリアしなければならないようになっている・・・。たとえば『Kanon』なら、『水瀬名雪』や『美坂栞』単体でも感動の嵐だが、彼女らを助けた奇跡の出所が何であるかを知るためには、根本である『月宮あゆ』をクリアしなければならないと言った風にな・・・。
『痕』も同じことだ。『柏木千鶴』や『柏木楓』という二大人気キャラだけで十分名作に届くにも関わらず、彼女らは最終的に全ての謎が解ける『柏木初音』編への前哨戦でしか無かった・・・。
つまり、マルチエンドに見せかけたシングルエンド状態というわけだ。それを定義付ける要素は『Kanon』で言う『奇跡の発動元』、そして『痕』で言う『鬼の一族、過去と今』という、言わば物語の土台となるテーマや謎部分だろう。その本質的なテーマが顕にならない限り、クリアしたとは言い切れないんだな・・・。
まあそれについては、多人数のヒロインを連結させながら少しずつ解きほぐし、最後の締めとなるヒロインで全てを解決させるわけだが、そうやって複雑化し細分化すれば、より物語に幅が出る。その幅を利用し、ユーザーの心に響く場面をより多く捻り出そうとするに違いない。それはユーザーの心に深く刻みたいからなのか・・・。
とにかく、収束型という手法はこうして勢力を増し、今やスタンダードとも言える立場を築くに至る・・・。
そこまでエロゲーは高いものを要求されるようになってしまったのか、とにかくマルチエンドでありながら究極的にはシングルエンド。各ヒロインは根本に近付くまでの途中経過でしかなく、そこで導かれるエンディングは最終的な解を得るために必要な断片的解答でしかない・・・。
前情報だけで判断すると、EVER17もそのような傾向にあると予想出来た。」





「だから思ったんだよ。
理想的な収束型を目指したいなら、プレイヤーに選択の余地を与えない方がいいんじゃないかって。スタッフが思惑する理想的なクリア順序があるのならば、どうあがいても他のヒロインには絶対に行けないような、そんな問答無用の強制力を働かせた方がいいんじゃないかってね・・・。
たとえば『Kanon』ならば、『月宮あゆ』を一番最初にクリアするか、『水瀬名雪』と『美坂栞』を終えてからクリアするのとでは感動の質が違ってくる。正直、あゆが起こした奇跡を最初に知った人間と後で初めて分かった人間では感じ方がまるで異なるだろう。それと同じことさ・・・。
あゆのことを最初にクリアしていれば、他の二人の話はとても意味が分かる。だが知らなければ他の二人の物語はいまいち釈然としない。どちらがいいとは言えないが、どちらかがスタッフの思惑から外れているのは確かに違いないんだから・・・。
統一された収束を目指すなら、まあ『Air』のような感じがいいのかな?最後の観鈴ルートに至るまで、ほぼ製作側によって操作されているのだから・・・。」





「っと、少々熱くなってしまった・・・。
こんな無駄話をしても解決など導き出せないから止めておこう・・・。
とりあえずEVER17の傾向として、『小町つぐみ』、『茜ヶ崎空』、『松永沙羅』、『田中優美清春香菜』、『八神ココ』の順で行けば大体いいらしい。一応前者二人、後者二人はある程度操作出来るみたいだけどね・・・。
まあそれ以外の順序で行くと感動が薄れるというならば、所詮EVER17の収束レベルもその程度のものだ。ユーザーを完全にコントロール出来なかった未熟さを呪うがいいぜ、kidめ・・・」





「ということで、まずは『小町つぐみ』ルートだ。当然攻略記事を利用している狡猾な自分であるが、いつの世でも最初が肝心に違いない・・・。」





「まあ最初は何か意味が分からない。
聞く話によると、LeMUという海上アミューズメント施設が舞台。そこで友人3人と待ち合わせをしていて見事はぐれてしまった『倉成武』という大学生が一人で世を恨んでいる。『俺はこのベンチで座ってるのに、何で誰も来ねーんだよオイっ!』ってな感じでな。
まあそんなことはどうでもいいが・・・。
とりあえずこの武というヤツは、見るからに藤田浩之タイプだ。直情的で行動的、そして厄介毎を放っておけない性格と、でも実は優しい心を持ち合わせた、言わばジュドー・アーシタのようなヤツだという印象を抱いた・・・。
でもあんまり格好良くないし、ギャグも寒いというかユーモアセンスがイマイチな予感がバリバリとうずまいていたぜ。
とまあ、そんな面白みの無いキャラクターを有した武が仲間に置き去りにされ、一人ふてくされているところからゲームは始まるのだ・・・。
まあ何もしないのも何だし・・・ということで、武はとりあえず施設内を徘徊することにする。そこで『茜ヶ崎空』なる女性の案内係にLeMUの楽しみ方などを説明される。その時後ろから話しかけてくる女の子が『八神ココ』という少女だった・・・。
見るからに小学生なこのココ。精神回路は幼稚園。だがその実年齢は中学生だったという、エロゲー並みのキャラクター設定がそこにあった。
まあこいつは後で重要な役割を担うらしいから、とりあえずは放って置くが良いと思われる。だからコメッチョでも何でも勝手にさえずらせておけばいいさ。
今だけはな・・・。」





「だがこのEVER17、主人公がもう一人いるわけで・・・。
それが『少年』とあだ名される少年のことである。
コイツも武と同じく一人でLeMUに佇む男なのだが、実はこの少年、記憶喪失だったりする。誰と待ち合わせていたのかも、何故自分がLeMUに居るのか、それすらも分からなかった・・・。
とりあえず結構線の細い、ボーイズラブゲームの受けとして適任そうな感じではあるが・・・。
コイツは初っ端から『ボクはどうしてここに居るんだろう』などと、碇シンジみたいな台詞を宣っていたりする。まず間違いなくヤバいやつだろうな・・・。
だが、コイツがもう一人の主人公であることも事実。この少年と武という二人の主人公を選択しながら、LeMUに隠された謎を解くというのが、EVER17の本質らしい。
とりあえず彼は、ゲーム史上最も長い名前を持つと言われるヒロイン『田中優美清春香菜』、通称『優』と出会った・・・。
この優は、極めて俺好みだ。18歳という微妙な年齢。それを感じさせない快活さ。彼女がどう主人公とえちぃ絡みを見せてくれるのか、心底楽しみだぜ、ぐへへ・・・。
と、そう思わなくも無かったが、これは元々コンシューマーだぞ、オイ?分かってるか、そこんところ?言っておくが、EVER17はエロゲーじゃないんだ。それをしっかりと認識すべきだろう・・・。
まあでも、頼りない少年と優はこうして出会った。
これで役者は揃ったわけである。
そしてEVER17の物語が始まった・・・」





「こんなEVER17だが、肝心な『小町つぐみ』というヒロインが出ていないのに気付く・・・。
まあそれもそのはず。彼女は基本的に、至って目立たない行動しか取らない。常に単独行動、他人の言動には耳も貸さない冷たい女だ。
LeMUにアクシデントが起こり、武、少年、空、優、ココ、つぐみが脱出出来ずに閉じ込められることになるが、そんな皆で協力せねばならない状態でも、つぐみは常に我侭一匹狼だった。和気藹々とした雰囲気から浮いていたんだ。容姿は『家族計画』の『青葉姉さん』にそっくりだが、その性格までそっくりだぜ。お前らもそう思うだろ?」





「だがな・・・。
俺は、このつぐみがどうしようもなく気に入ってしまった!それはもう食い入るように彼女の一挙手一投足に注目していたんだっ!!
つぐみが脇役とか言うヤツ、表に出ろっ・・・!!」





「とそんな感じだが・・・。
彼女はつまりアレだよ。
悲しい過去を背負った為に、冷酷な人間になってしまった。だが一度その仮面を脱ぎ去れば、一気に可愛い女になる・・・。その典型じゃないのかな?
まあよくあるパターンだが、俺はとりあえずつぐみが大好きだね。当然苦情や反論は一切受け付けない・・・。」





「だが、つぐみも結構強情なところが多くて困りものだ・・・。
例えば、LeMUの破損した場所を修理してる時、ふとしたアクシデントで上から器材が降ってきた場面があったわけだ。その時武とココも居たわけだが、そこでココが下敷きになりそうになった。つぐみはそんなココを突き飛ばし、代わりに自分がその下敷きになってしまった。つまり、つぐみはココを庇って自分の身を犠牲にしたわけなんだよ。お決まりだが中々泣かせる展開ではあったぜ?
だが、実のところつぐみは別にココを助けようと思ったわけじゃなく、自分が死ねるかも知れなかったからと、そう返答したわけだ。つまり、つぐみは他人など救う気は無く、ただ常に死に場所を求めていたということなんだ。
そこで当然熱血漢の武などは反論するわけで、『命は大切にしなきゃならないぜ』などと、ありきたりな台詞を吐いたのだった。
だがつぐみはそんな武を鼻で笑うだけ。『アンタに何が分かるの?』という、これもまたありきたりな反論をするに至る・・・。
まあこんな一向に収拾が付かなそうな問答だけど、実のところつぐみにもちゃんとした理由があってね・・・・」





「それが『キュレイウィルス』の存在だ・・・!
染色体内のテロメアが回復してナントカし、細胞の代謝がナントカするという、言わばデビル細胞みたいなウィルスなんだが、このウィルスに感染したことによって、つぐみは年を取らなくなった。さらに不死身なのである。
17歳の時つぐみはそれに感染し、本来なら24歳である現在も、17歳の時の若々しさと瑞々しさを保ったままなのだよ・・・。
つぐみはその死ねない身体を持ってしまった為に、性格が歪んでしまったわけだ。何度も死んでその度に生き返ってしまう自分に絶望し、何とか死にたいと望んだわけだ。
その苦しみを知らない武が知った風な口を聞くんじゃない、と彼女は激昂した・・・。」





「そんな悲しい女が小町つぐみだ。EVER17の名が示すとおり、彼女は永遠に17歳というわけだ。つまりこれは、小町つぐみがヒロインの筆頭ということじゃないか?そう解釈する俺は間違っているか?どうなんだ・・・?」





「まあ、EVER17ではその他の場所でもあらゆるところで『17』という数字を用いている。
2017年であったり、17mであったり、それこそわざとらしいくらいに17なんだよ・・・。
だがな、やはり俺にとってはつぐみ17歳こそがEVER17の本質だぜ・・・。」





「だって、彼女可愛いじゃん、マジで・・・。
普段は連れないのに、武がジャンガリアンハムスターのことを『ドブネズミ』と間違えたら、『ド、ドブネズミぃっ!?』なんて素っ頓狂な声を上げるんだよ。そのギャップがこの上なく頬を緩ませると思わないか?」





「しかもそのハムスターに『チャミ』なんて名前を付けるんだぜ?『チャーミングだからチャミなのよ』と頬を赤らめながら説明すんだぜ?こんなお茶目な17歳は他に居まい・・・。
つぐみはクールな振りして実はハムスターをベッドの下に隠して飼育しているような乙女チックなヤツだ。そんなつぐみを嫌いなヤツが居るなど、俺には到底思えないね。」





「それにさあ、つぐみがまた結構えちぃんだよな・・・。
途中、武をクラゲの乗り物に連れ込んで身の上話をする場面があったのだが、そこでつぐみは武に自分の不死身の身体の一片を披露することになるわけだよ。それはさっき言った、ココを庇って出来た太もも部分の傷のことなんだけど、武がふとその太ももを見た時、傷がほとんど無かった。というよりも、驚異的な回復力で傷が治ってしまっていたという感じであるが・・・。
そんなついつい目を太ももに向けてしまった武は、ついでにつぐみの白いパンツもチラっと見てしまったんだ・・・。
その時つぐみのような女なら睨みを利かせて武を牽制すると思ったんだが、彼女は逆に挑発するわけなんだよな。
『見たい?もっと見たい?いいのよもっと近くに寄って見ても』なんて台詞を言ってさあ・・・」





「小悪魔だよ、悪女だよ・・・。
パンツを見たいのか傷跡を見たいのか限定せずに、ただ『見てもいいのよ』なんて言って男を弄んでんだよ。
『パンツの方が見たいに決まってんだろ!(゜Д゜)』と言いたくなったね、俺は・・・・。
だけど武はこれでも節操のある男だから、そしてEVER17はコンシューマ出身だから、その本心はついに明かされぬままだった。けどな・・・、
俺はこの時キッドに言いたくなったね。
『オメーら、ホントはエロゲー作りてーんだろ?』ってね。
それほどつぐみの太ももは魅力的だった・・・」





何?そんなとこばかり見てんじゃねーよ、だって?
オイオイ分かってないな・・・・。そんなチラリズムが働くからこそ尚良いんじゃないか。コンシューマーだから絶対に18禁は有りえない。だけど志はいつもベアナックルだから、そのテキストの節々に欲望を乗せてしまう・・・。その人間の機微が堪らないんじゃないか。
もしつぐみに興奮しないヤツが居るとしたら、そいつはどうかしているぜっ・・・!」





「まあ結局さあ、つぐみはお色気担当なんだよ。
ビジュアルで訴えかけるよりも更にエロいものが、つぐみシナリオにはあるんだよ・・・。
武も武で結構もったいぶったえちぃぶりを発揮するしな・・・。」





「例えばさ、彼はつぐみの正体を知った上で尚接しているわけだが、ある場面で、つぐみとまた二人っきりになるわけだよ・・・。
そこで何かいい匂いがするもんだから、武はその正体が何なのか突き止めようとするんだ。そして出た答えがさ・・・。」





「『いい匂いの正体は・・・つぐみだぁ・・・!ちょっと食わせてくれ!』なんて、ぬけぬけとぬかすわけなんだよな・・・・。
お前つまんねーんだよ、と俺は思ったね。でもそう思ったとしても、その後の展開にも期待しちゃうのが男だろ。
『そうだ、行けっ!ガバっと行っちまえ!どうせKid、ほとんど18禁状態!つぐみも案外それを望んでるかもしれないよ!?』てな感じでさ・・・。
でもここでまた武のバカ正直さが出て・・・。
『ちょっと!いきなりなに指かじってんのよ』なんて、ホントにつぐみを食べちゃおうとするわけだ・・・。
まったく。なんだそのつまんねーギャグは。どこの世界に美少女を前にして本当にeatingする奴がいるんだよ。寒いんだよ武よぉっ・・・・!
そう思わなくは無かった・・・。





だけどまあ、その後すぐにHに突入することはするんだ。
何だ、ちゃんと後でキスしてんじゃねーか。勿体つけやがって。そんな感じだったな・・・。
だが、当然ビジュアルは出ない。それは仕方ない、コンシューマーだから・・・。
だがそれでもテキストはさにあらず。いかにもHしてますって描写がここぞとばかりに描かれているぜ。
まあその時の感想は以下の通りだ・・・。」





「おおっ!?『体を重ねて一つになった』だと!?えーのかそんなんで?冷たかったつぐみの変わりようもアレだが、そんな激しい表現は・・・いいのかなぁっ!? とね。
他にも、こんなテキストがある・・・。
『んんっ・・・!武、起きて、タクシーが来たわっ』。ベッドから跳ね上がるようにしてつぐみは云々・・・。 
おいおい、いきなりベッドとはダイレクトだな。連想しちまうぞ誰だってよぉっ! って感じだったよ。
その後も彼女は、『乱れた着衣を直しながら深呼吸』したり、やけに激しい戦いの後を存分に表現していた・・・
とりあえず、kidの欲望が溢れるほどに露出した素敵なシナリオだったぜ・・・。





「って、何俺はエロいシーンばかりに執着してるんだ?これじゃあ『自称シナリオ重視プレイヤー』だと言っても誰も信じてくれないじゃないか・・・。
だからもう少しだけEVER17について話すことにする。」





「まあ今のところ謎だらけというのが正直なところだ・・・。
例えば最初、少年から何か悪意の塊のようなものが飛び出し、プールに向かって飛び込んだような描写があるが、少年は一つの身体に二つの魂を共存させる人外生命体なのか?カン蹴りの時、誰も居ないはずなのに遠くでカンを蹴ったヤツは、その少年の分身なのか?
少年の正体がまるで確定しない今現在、興味のあるところではある。」





そしてつぐみの回想場面で一緒に研究所に隔離されていた少年は、何となくこの少年に見えるが、どうか?つぐみのキュレイウィルスを含め、少年の過去が語られることがあるのか、大変気なるものだ。」





そのキュレイウィルスの反対、『ティーフブラウ』についてもまだまだ分からないところが多い。
つぐみシナリオではキュレイウィルスを持ったつぐみから抗体を作り全員助かったが、それ以外のシナリオでどうやって回避するのか、中々目が離せそうも無いぜ・・・」





それ以上に問題なのが、つぐみシナリオの最後。『生体反応1』というメッセージの謎だ。
それは未だ出てこない沙羅なのか、それともつぐみと同じく死なない人間になった武のことか、少年から飛び出た何かなのか・・・。
でもつぐみバッドエンドでもその生体反応は出るから、武ではないのだろう。空という可能性もある・・・。





「そういえば、空はどうなったんだ?
LeMUから離れられない彼女が、その後どうなったのか、気になって眠れないぜ・・・。」





「そして最も思わせぶりなのが・・・。
つぐみエンドの最後で武が言った台詞、『俺は、死なない』という台詞だ・・・。
ヤツは『生きる』と言わず、『死なない』と言った。それは何か意味が有りそうだ。
そしてそれは、つぐみシナリオが未だ完結を見ないという、つぐみマンセーな俺にとって、大変喜ばしいことでもある。
収束型なんだから、当然その辺りの解は与えられよう・・・。つぐみ&武=アル&ティーナという図式を脳内で完成させている俺にとって、着目するべき点は、まさにそこなんだ・・・!」





そういうわけで、つぐみバンザイ!武もつぐみと一緒に居るのならまあバンザイ・・・!他のヒロインは今のところ木偶の坊!
それが現時点での俺のEVER17観だっ・・・!」





さーて。そういうわけで、次は空を攻略すっかな〜っと・・・。」





あ、あと一つ・・・。
つぐみは確かに大好きだけど、ちょっとまだ甘い点があるな・・・。
俺はつぐみのあの頑ななまでに人の言葉を信頼しないところに惹かれてたんだよ。だけど武とねんごろになってから余りに可愛らしくなりすぎてしまった・・・。
その時俺は思ったんだ。結局つぐみも他のエロゲヒロインと同じく、ただ寂しさの反動で心を針のように尖らせていただけなのかなってね。
かなりの線まで心を開かなかったつぐみだから、最後までそれを突き通して欲しかった。ちょっと男が出来たくらいで180度変わってしまうほど軽くしないで欲しかった。彼女の深遠を覗けるのは、最後まで彼女一人で、武はそれを分かりつつ、出来る部分だけサポートする。そんな関係であって欲しかったな・・・。
まあハムスターをグチャっとつぶしてしまうところには驚愕を覚えたが、ちょっとエンディング近くのつぐみは可愛すぎた。
その可愛さは、他のエロゲーのヒロインと同じく、ありふれた可愛さだった。
俺はそれだけが心残りである・・・。」





「だが今はただ、次なる『茜ヶ崎空』編へ突入するのみ・・・」