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「俺は、ニーソックスが嫌いだった・・・。」 |
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「そう、俺はニーソックスがとても嫌いだったんだ・・・。
何故ならニーソックスとはまやかし、偽りの小道具だから。本来の美を損ね、そればかりかその『美』を『媚』に変えてしまう背徳的なアイテムだからさ・・・。
基本的に、人間のデフォルトとは裸。裸でなければならないはずだ。人間だって本能を有する動物に違いは無いんだし、生まれたばかりの時は誰しも裸なんだからな・・・。
まあ当然のことだが、人はその当たり前を忘れがちだ。なまじ『知恵』という人間特有のステータスを有しているもんだから、ついつい『俺たちは究極であり最上なんだ』と、本来の弱弱しい自分達を装飾しまくるんだ。
その『他とは一線を画す』という自意識を最も顕著に現したのが服装に違いない。人は服を着る事によって、他の動物とはまるで違うという証明をしてみせるのさ・・・。
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「まあ、それはいいんだ。人社会において服とは、自分という存在をもっとも端的に主張出来る武器の一つなんだから。それに、喰い過ぎや飲み過ぎでたるんだ腹や、みすぼらしい肉体を隠したいという、恥を知る人間の潜在意識を満たす効果もある。人間は見栄を張る生き物だから、よっぽど自分の身体に自信がある人間でないと、自らの裸体を晒すことなど出来まい。ショボイ肉体は、服装で隠すのが一番手っ取り早いのさ・・・。
そういうわけで、服というものは貴重なもの。いざ脱いでみたら、脱がせてみたら想像とは裏腹なイマイチの肢体。そんな興醒めなシーンがあったとしても、少なくとも服を着ている間は、人はその生まれたままの姿というものに対して夢をみることが出来るのだから・・・。」 |
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「だが、それでもやりすぎということもあるだろう。顔まで隠すわけにはいかないから常に曝け出しておくのは仕方ないとしても、女性の場合、特に健康的で魅力的な生脚を有している方々は、せめてその脚くらいは隠さず見せて欲しい。むしろ、周囲にその素晴らしい肉付きを披露する義務があるのではと俺は思うのだ・・・。
たとえば、女子中学生などを見ると癒されることがあるよな?制服と白いソックスの間に見え隠れする健康的な太もも、衰えを知らない元気な膝周り、カモシカのように生命力溢れるかかと・・・。どれもこれも、若いからこそ、素のままであればこ放てる生命の神秘だ。それは、もう老いてしまった人間にとって、肉体が衰えてしまった人間にとって、性欲の対象というよりむしろ活力を得る為の保養媒体。憧れの領域なんだ・・・。
つまり、溢れんばかりの若さと健康さを持った女子は、大きく飾る必要は無いということ。自然に発せられる人間美というものは、ただ素のままで全てを凌駕するのだから。何もしなくても、ファッションセンスを極めた色気あるお姉さんや、ブランドものや宝石で全身を着飾ったマダムの方々を圧倒する魅力があるのだから・・・。
ファッションというのは、年相応に変わっていく。だけど裸のままで、化粧などをしなくとも魅力的だと言える年代がある・・・。
つまり、別にそのままでも最高な場合もあるってことさ。どうせ年を取れば、誰もが外装で年老いた肉体を隠し補うしかないんだから。そんな時が、望む望まないに関わらず誰にも訪れるものなのだから・・・。
だからせめて、若い肉体の時だけはむしろその肉体を基軸にアピールすべきではないか?
こう、俺は常々思っていた。」 |
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「だからこそ、ニーソックスが憎くなる。脚を全て隠すならまだしも、太もものごく一部分だけ、スカート下20センチくらいだけを男の目に披露するという、その計算的で狡猾で卑怯な手口が・・・。
それはもう媚びているとしか言えない。逆に興奮度を高めるだけだ。ただそこにあるだけで男が振り返るであろう、生き生きとした生脚。無造作に晒すだけで、『何と魅力的な肉体か』と、見る者全てに安らぎを与えてくれる健康的な太ももを、ただ意図的にチラリとだけ見せる。出し惜しみというより、むしろ生殺し状態に陥れる・・・。
中途半端に隠してどうする?『あのニーソを破いて興奮度を高めたいぜ』という、猛獣のような男の潜在願望を刺激してどうする?そんなことだから、世の中に変態が次々と現れるんだ・・・。
異性に対してセックスアピールを怠らないのが人間の性とは言え、こちらとしてはそんなものを見せ付けられたのでは、せっかくの真直ぐな性欲も『フェチシズム』というマニアックな方向に傾いてしまう。癒しが『いやらし』に変化してしまう。まあ最終的に『いやらし』に突入するのが究極目標なんだけど、それでも同じ性欲ならば、せめて潔くありたいじゃないか。そんな、『隙あらばその隙間をねぶるように覗きたいぜ』なんていう陰湿な衝動を後付けしなくてもいいじゃないか。
どうせ最終的には裸になるんだから、ニーソックスという破壊力抜群のアイテムで妄想を加速させないで欲しかった・・・。」
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「つまり、ニーソックスはマニアックすぎるということ。純粋な美や純粋な性欲とはまた別物の、まさに『余計な邪心』を加速させるだけの邪道ってこと。
故に、俺は今までニーソックスがとても嫌いだったんだ・・・。」 |
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「だがっ・・・!
ここに来て、その嫌悪感が遂に覆る・・・!
『遠坂凛』に出会った時、俺の今までの価値観は180度の転換を為し遂げたっ・・・!」
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「ニーソックス、いいっ・・・!!
遠坂凛、イイっ・・・!!」
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「やられたね俺は、彼女に。
乗ってしまったね、TYPE-MOONの策略に。
ものの見事に、プロローグの初っ端から・・・。
そう。遠坂凛は『Fate』の最終兵器。ただでさえ巷からマンセー評価を受けている『Fate』を、より一層高らしめようと遣わされた、智謀溢れる戦略ヒロイン。
それほどまでに、凛は俺を惚れさせたのだ・・・」 |
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「そんな『Fate』の裏ヒロイン、『遠坂凛』。
彼女は幼い頃、魔術師である父親の遺志に基いて、その父が為しえなかった『聖杯戦争』の優勝者を目指さんと目論む魔術師。だけどその腹黒い頭脳とは裏腹に大和撫子的な清楚さを、男子生徒の人気を独り占めするほどの美貌を、そして男から『キミは素晴らしい』と真直ぐな目で囁かれるだけで赤面してしまうという乙女チックな純情さを持ち合わせるという理想的ヒロイン。まさに誰もが振り返る、花も羨む17歳(推定)の魔術ッ娘である・・・。
俺は、この少女がいたく気に入った、惚れた。全てに先んじて一流の魔術師たらんとするその気高い精神と揺れない心に。同じく騎士道精神溢れるアーチャーとのやり取り、そのカップリングに。そして、その外見に・・・。
そう、凛は美しい。そして可愛いのだ。その佇まいが、仕草が、容姿が、全ていとおしいのだよ・・・。
外に向けた強気を象徴するツリ目な様も、この場合、内面の可愛さをより引き立たせる武器になる。女の子女の子したツインテールとて、この場合は乙女の武器になる。そして、本来邪道なはずのニーソックスも、凛にかかれば当たり前のコスチューム・・・。
そこにフェチシズムは無く、邪な性欲も無く、あるのはただ『自然の美』と『自然な性欲』。
彼女の美しさと内在する可愛さを嫌味なく引き立たせた自然すぎるニーソックスの穿きこなしに、俺はもう頭を垂れるしかないのだった・・・。」 |
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「そう!遠坂凛は外見、内面共に最高峰!
それに連動して、プレイヤーの昂ぶりも最高潮!
ツリ目、ツインテール、ニーソックスという見え透いた手口ですら、彼女にとっては純粋無垢なと超自然現象なるのだ。男達は半ば無意識的に、息もつかせぬ魅力的な連撃をしかける彼女を愛してしまうのだ・・・。
これを魔法と言わずして何と言う?世界に居る魔法使いは決して5人じゃない。凛を含めた6人。そう訂正するがいいぜ・・・。」 |
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そういうわけで、俺は凛を応援したい次第。お前等だってそうだろ?彼女にやられただろ?隠さなくても分かるさ・・・。
そう、遠坂凛は素晴らしい。彼女の攻撃力は果てしないはずなんだ・・・。
それを再確認したのなら、逝こう!共に!遠坂凛の居る世界へ!このFateの世界へ旅立とう・・・!
真のヒロイン・凛と共にっ・・・! |
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「魔術ッ娘ヒロイン・遠坂凛。
見せかけの武器はツリ目と、ツインテールと、ニーソックスという、3点セット。
それはとりとめもないポイント、穿ち過ぎなセットではあるけれど・・・。
それすらも、彼女にかかればお手のものっ・・・!」 |
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「穿つは3点、全弾急所っ!」
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「それをかわせるヤツなど居やしない・・・。
遠坂凛を嫌いなヤツなど居るわけがない・・・。
お前等、セイバーちゃん萌え〜なんて言ってる場合じゃないぞ?」 |
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「そんな確信を抱きつつ、俺はプロローグを終えるのであった・・・。
全く以って、先が楽しみで仕方ないぜ・・・。 |
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