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「遠坂凛は素晴らしい・・・。
それは多分、変わることがないと思われるのだが・・・。」 |
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「肝心のFateの面白さをまるで述べていなかったのが少々気になったな。凛に見惚れるあまり、ゲーム自体のことに言及していないのが、いかにも宜しくないな。Fateがいかに萌えゲーだとは言え、凛、凛って叫んでるだけじゃあ余りにお粗末過ぎる・・・。
Fateの魅力は決してそれだけでは無いというのに、反省する次第であった。」
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「ん?Fateは萌えゲーじゃないって?
オイオイ、どの口がそう言うんだよ。Fateは萌えゲー、正真正銘の萌えゲーじゃないか・・・。隠しても俺には分かる。つーか、全然隠してないだろ・・・。
凛は勿論のこと、その凛をして『嫉妬するほどにに可愛らしい』などと言わしめるセイバー。ほにゃっと笑う、凛のクラスメートの女の子(名前は忘れた)。その他にも、一途な後輩っぽい雰囲気を漂わせる『間桐桜』とか、無邪気に雪の中で瞳をキラキラさせてる『イリヤ』とかいうロリ少女とか、いかにもなヤツラばかりじゃないか・・・。
ああ、そうさ。Fateは『伝奇活劇ノベル』でもあるが、同時に極度の萌えゲー。そもそも、エロゲーならそれを求めるのは当たり前だろ?全てにおいて完璧を目指すTYPE-MOONなら尚更だ。
まったく。純粋に活劇したいヤツが、一体Fateプレイヤーの中に何人居るってんだ?そんなヤツが大半を占めていたとしたら、俺はもう高層ビルから飛び降りてやってもいいぜ、凛のようにな・・・。」 |
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「っと。また話がずれてしまった・・・。
とにかく、Fateには萌えも充分にあるってこと。だがそれ以上に、やはりそのシナリオやテキストが巧みだろうということさ・・・。
この辺はまさにTYPE-MOONのお家芸、本領が発揮される領域。それは『月姫』をプレイしたユーザーなら納得出来るところなんじゃないか?」 |
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「まさしく・・・。
TYPE-MOONは今、ニトロプラスと並んで最も文章の技巧性を評価されているメーカーの一つ。その評価に大きな狂いは無いと俺は感じて止まない。
まだプロローグしか終えていない俺だが、それだけで既に物語に引き込まれている自分が居るのだ・・・。
これは在り来たりな文章表現では不可能なこと。とにかく書き方の巧みさ、言い回しの豊富さが初っ端から全快だと思えたよ・・・。
俺は、こうしたファンタジー色の濃い世界観はあまり好きでは無いのだが、かくもポイントとをついた、表現力に富んだ書き方をされれば別の話だな・・・。
つまり、良いものは良いってこと。Fateに対しては、今のところぐうの音も出ない。ありきたりだけど、『すごい』という言葉を使う以外に無かった・・・。」
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「まあ、専門用語やサブカルチャー的な話題が多いので、最初はちょっと戸惑った。だけど、それはプレイしている内に慣れるから問題無いだろう。
それよりも問題は、むしろ長すぎるということか・・・。
プレイ時間が長いというのもあるが、それに荷担しているのが他でも無い、この豊富な表現力から来る冗長な文章の数々なのだから、まったくもって世の中は拾う神あれば捨てる神あり、であるな・・・。
例えば、ランサーと対決する凛&アーチャーコンビを描く場面の一コマ。その現場を目撃してしまった生徒がランサーに串刺しにされる場面とか・・・。
『殺されたのは衛宮士郎』と一言で言えばいいのに、そこに至るまでの迂遠さと言ったらもう・・・。
殺されたのは一体誰なんだ?誰なんだ?と、俺はお預けを喰らった犬の気分を味わったぜ・・・。
そういうわけで、Fateのテキストはまあ一級品だろうが、もう少し端的に表せばいいんじゃないかと思う場面もあったかな?蛇足的説明文の存在、核心に至るまでの婉曲な文章表現。これを上手く縮めれば、もう少し締まりのある物語になったかもしれないと・・・。」 |
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「まあ言っても仕方ない。
それに、俺はまだプロローグしかやってないんだから、そんなことを偉そうに宣える身分でもないよ。
ま、とりあえずユーザーを惹き付けるための要素はあらかた含んでいると思えるので、特に問題は無いんじゃないかな・・・?
長いからには名作でなければならない。佳作などあってはならない。そう思う俺は、このFateという物語を少なくとも嫌いにはならないだろう。
次が見たくて仕方ないという衝動が湧き上がるばかりの状態が、現在の俺。それを助長させたのは、他でも無いFateという物語なのだから・・・。」
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「というわけで、早速行ってみるとするか、本編にっ・・・!
セイバーとやらを味わいにっ・・・!」
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「遠坂凛に惚れること数時間。だけど彼女は虚しくもセイバーの前に散る。ランサーを圧倒した格好良すぎるアーチャーの助けを借りることも出来ず・・・。
さようなら、凛・・・。
そしてようこそ、主人公・士郎。そして萌えッ子・セイバーちゃん・・・。
俺は一目見ただけで、そのセイバーの魅力に釘付けになるのであった・・・。」 |
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「なーんて、そんな浮気を俺がするわけないじゃん?
セイバーは確かに可愛いけど、俺のヒロインはあくまで凛だけなんだ・・・。
頼りのサーヴァント・アーチャーを失い、為す術も無い凛。だけど彼女は多分、死なない。死んでいいはずが無い。
まだその超一級の実力すらも、アーチャーとの精神的絡みや肉体的な絡みすらも見せていないのだから。
彼女はまだ、そのニーソックスすら脱いでくれないのだから・・・。」 |
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「待ってろ、凛!直ぐにセイバーを終えて、君のところに再び戻ってくるから!
それまでは、せめて良い脇役に徹してくれたまえ・・・」 |
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「よし、そうと決まったら善は急げだ!
こんなことを書いてる場合じゃない!
カラフルハートなぞやっている場合では無い!
『Fate/stay night』、その本編の始まりだぜっ・・・!」 |
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