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「あちゃ〜・・・・」
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「『リアルタイムプレイ日記』などと大きく出たにも関わらず、いつの間にやら尻すぼみ。ゆっくり味わってプレイするなどと言っておきながら、既に俺はタイガー道場以外の『Fate/stay night』をコンプしてしており、そのまま放置し続けている。
もう、1週間以上前の話だ・・・。」 |
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「それ以来、俺は何もしていない。他のエロゲーは勿論のこと、Fateのリプレイにすら着手しないという怠慢根性を発揮するに至る・・・。
これも全てFateから受けた感無量感、達成感が心の中にあるから。中でも一際俺の記憶を侵食して止まないのは、最高のエンディングと共にこの世を去ったセイバーの美しすぎるその姿・・・。
彼女のことを思うと、もう他のエロゲーなんて出来ない。Fateですら、これ以上先に進めない。
きっと俺は、セイバーに身も心も捧げてしまったんだ!」 |
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「つまるところ、『もういいや』ってこと。これ以上、何をやっても何を言っても無駄だってことさ…。
だから、いいよね?ゴールしても・・・いいよねっ・・・!?
そう!俺はFateを以ってエロゲーを終了する!そして、あの済んだ空のような、Airのような晴れ晴れしさでまごころを君に届けた後、完全にゴールするんだっ・・・!
あ〜の〜う〜み〜♪ど〜こ〜ま〜で〜も〜っ・・・♪.」 |
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「って、いいわけねーだろっ…!!」 |
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「物事にゴールなど無い。あるとすれば、そいつが天に召された時だけだ。そんなこととっくの昔から知っていたのに、俺としたことが・・・。Fate、厳密に言えばセイバーと士郎があまりにも理想的な完結をしてたもんだから、かなり弱気になっていたようだ・・・。
くそっ!ダメだダメだ。こんなんじゃ終われない。こんな根性じゃ、セイバーのあの透明な笑顔がいつまで経っても報われない。だから行け、俺よ!前へ!前へ!
復活せよっ・・・!
そう、Fateにゴールは無い。セイバーへの熱い想いはまだ始まったばかり。『ジョジョ』の文庫版・第4部が唐突に発売されるのと同じようにように、一度は死んだはずの俺のプレイ日記もきっと再開できるはずなんだ!
俺にはジョジョに対する愛があるのだから。セイバーに対する愛があるのだから!!」 |
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「さあ!分かったからには行こう!
まずは、たるんだ俺という人間を叩き直してヒト新生!
そして次は、『Fate/stay night』プレイ日記の再始動!
デス&リバース編の始まりだっ・・・!」 |
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「そんなリバース編・・・。
セイバールートに関しては、俺がこれ以上口出ししても仕方ないだろう。何しろあれは最高のシナリオ。どれを取ってもこれ以上は無いというほどに優秀で、まさしく有終の美を飾るに相応しい物語だったんだから・・・。
だから述べるとしたら、その次。つまり凛ルートからだろう。何しろこの凛ときたら、プロローグでこれ見よがしに飛ばしまくって多くのユーザーを抱え込んだのははいいが、その後がてんでお粗末。セイバーに成敗される一歩手前で終わりという惨めったらしい顛末を与えられてるんだからな・・・。
しかもその後で名誉挽回と思いきや、セイバールートでは完全に敗北状態。アーチャーを失って無力化し、せめて士郎に荷担しようと思っても、士郎&セイバーの熱い繋がりの間に入り込めないという惨めな奴だったんだからな・・・。
だから結論を言ってしまおう。凛の魅力には限度があるという結論を。溢れるばかりで尽きることを知らないセイバーの魅力に比べ、凛の魅力は無尽蔵では無いという、そんな身も蓋も無い結論を・・・。
何故かって?それはな、セイバーはただ独りだけでも立っていられるヒロインだから。士郎との相乗効果はあるにしても、根本的には孤高ゆえ、たとえ刀折れ矢尽きてもなお踏ん張れる女だからだよ。彼女は自己表現をする際、決して何かに寄りかかるような軟弱な真似はしない、とても貴いお方なのだ・・・。
対して凛は、独りでは立っていられない。士郎との共闘関係が無ければ、アーチャーという絶対的存在が居なければ最後まで輝けない、か弱きヒロインなんだ。
そう。セイバーと凛との違いがここにある。一見、絶大な支持を最後まで保ち続けるように見える二人の差は、根本的な人間としての器の違いにある。プロローグでユーザーは勘違いしただろう。凛がFateの真ヒロインなんだ、と・・・。騙されただろう。凛こそが、Fateに欠かせない最重要人物なのだ、と・・・。
それはある意味間違ってない。何しろ全シナリオにおいて、その最後まで主役級の見せ場を持って絡んでくるキャラは、凛以外に居ないんだからな・・・。
だが、それもそこまでだ。全てに絡めば核を握るという考えは早計過ぎる。それはセイバールートをクリアした人間ならば分かるだろう?
要は登場回数じゃない、登場時間の長さじゃない。濃度なんだ、密度なんだ。そのキャラが持つ輝き、その純度の問題なんだよっ・・・。
セイバールートでの、あの黄金の別れに集約された彼女の純度100%の輝き。その輝きに比べれば、ギルガメッシュの黄金の鎧も蛍の光。アーチャーのアンリミテッドブレイドワークスも極めてリミテッド。当然そんなセイバーに、ただの小娘である凛が敵う道理も無いというわけさ・・・。
確かに遠坂凛はプロローグで主役を張り、アンリミテッドブレイドワークスでメインヒロインを務めている。フェイトではセイバー亡き後ちゃっかりと士郎の横に並んでいるし、ヘブンズフィールではもうメインの桜を出し抜くほどの活躍ぶりだ。
そう。Fateにおけるアダムとイブは、結局のところ衛宮士郎と遠坂凛。それは紛れも無い事実だ。Fateがファンタジーであろうと、最終的に人の世界に落ち着くには、やはり最後は人間である凛に落ち着くのが一番自然なのさ・・・。
分かっていた。プロローグでニーソックスを見せ付けられた時から、そんなことは分かっていたんだ・・・。
だがな、それだけで勝ち誇られては困る。漁夫の利という点で、残存者利益を得られる唯一の存在という点で、確かに凛は紛うこと無き真のヒロインだろう。だけど、ユーザーの心はそんなものでは癒されない。その心を最深部から癒すために必要な萌えが、そして燃えが凛には欠けてるんだ。なまじただの人間だから、根本的なところでユーザーにトラウマを刻むことが出来ないんだよ、彼女は・・・。」 |
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「これが、万年超VIP待遇であるにも関わらず、いつまで経っても総理の椅子に座れない凛の弱さ。最終的にユーザーの心に留まれず、セイバー達のような突出したキャラに道を明け渡すしかない所以なんだ。
そう。『Fate/stay night』の最多ノミネート賞は遠坂凛。だけど彼女に与えられるのは、あくまで助演女優賞でしか無かったんだ。Fateの主演女優賞はセイバーことアルトリアであり、主演男優賞は衛宮士郎つまるところは英霊エミヤなんだ。
これはもう、覆せない事実なんだよ・・・。」 |
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「ここまで言えばもう明白だろ?
つまり、『Fate/stay night』という伝奇活劇ストーリーにおいて、凛の立場は全てサブ。あらゆる装飾を施して凛を担ぎ上げておきながら、芯のところでTYPE-MOONはこう言っているのさ・・・。
『フェイト』とは、真実の生を追い求めるセイバーと士郎が織り成す愛の物語。『アンリミテッドブレイドワークス』は、アーチャーと士郎という同一人物を、つまり過去と未来を対決させることによって現在を見つめ直すという、時間因子に纏わる物語。そして『ヘブンズフィール』は、衛宮士郎がただの人間として自らの心と戦い続けるという、克己と成長の物語なんだ。とな・・・。
だから、いくら色んなキャラが出てこようと、結局中心に在り続けたのはセイバーと衛宮士郎、この二人でしか無い。これから俺が語る『アンリミテッドブレイドワークス』の主役・アーチャーも衛宮士郎以外の何者でも無いから、なおのこと凛の出番は無い。
そう。セイバールート『フェイト』をクリアしてしまい茫然自失だった俺を奮い立たせたのは、他ならぬアーチャー。『アンリミテッドブレイドワークス』の見せ場は、英霊エミヤとして未来永劫の呪縛に捕われ続ける、アーチャーというキャラの男ぶりでしか示すことが出来なかったんだ。俺は、決して凛のニーソックスを脱がしたくてプレイを再開したわけじゃないんだ・・・。
そのことを、ここに再度表明しておこう・・・。」 |
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「そう。確かに俺は、女性としてセイバーを愛している。同時に人間としてセイバーを尊敬している。
だが、彼だって負けていない。背中で語ることにかけては右に出る者は居ないと言った俺の言に嘘偽りはない。
時にはその軽薄さに失望したりもしたけども、やっぱり彼は、男の中の男だったんだ・・・。」
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「そんな男の中の男の名は『アーチャー』。
昔、『カモのマーチャー』という童話があったけど全然関係無いぞ?
って、そんなこと聞いてないか・・・。
まあいいさ。つまり、俺が言いたかったのは、凛ルートはアーチャールート、もっと言ってしまえば士郎ルート・その1だと言い換えれるってことさ。何故なら皆の知る通り、アーチャーとは衛宮士郎その人なんだから・・・。
今ではもう慣れたけど、俺はその事実を目の当りにした時、もうショックで死にそうだったことを覚えている。それこそもう色んな意味でな・・・。」 |
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「そんな話題の焦点・アーチャーは、プロローグ時点で既にトップギア。矢継ぎ早に独特の『アーチャー節』でトバしまくる、唐突で失礼極まりない男だと記憶している。
まあ百戦錬磨の凛をものともせず、持ち前の毒舌トークを披露して彼女を大いに疲労させるあたり、相当のやり手だと思ったもんだ・・・。
そう。最初の彼とは、サーヴァントでもあるにも関わらず、マスターである凛に対して不遜な態度を取る無礼者。同時に、まるで雲のジュウザのような自由奔放さで飄々と物事を受け流す、いけすかないマイペース野郎であった。そんな『手綱の取れない暴れ馬』に対し、俺は結構苛立ちを隠せなかったんだが・・・。」 |
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「そんな第一印象など、開始3分で崩れ去る。それはまあ既に皆の知るところだから改めて言う必要も無いな?
そう。彼は暴れ馬どころか、極上のサラブレッド。しかも生まれつきのサラブレッドでなく、極度のプロテイン処理と地獄のスパルタ教育を施してようやくGTレース出場権を勝ち取ったという、努力の結晶が生み出した後付けの英雄だったんだ・・・。
俺さ、そういうの大好きなんだよ。与えられた才能じゃなく、ただ時間の積み重ねと弛まぬ信念によってのみ形成された、人としての究極形。進化ではなく、進歩の末に辿り付けた、本当の意味での理想形。その理想形が静かに佇む様は、それだけで万語を超越する。アーチャーの背中は、百の名言よりもユーザーに感銘を与えるに違いない・・・。
だから惹かれるんだ、アーチャーに。セイバーとまったく別ベクトルの、でも同等の重みを持った美しさに・・・。
そう。セイバーの輝きが神性であるならば、アーチャーの輝きはあくまで人間性。最後まで神々しい光を放った彼女に対し、アーチャーのそれは愚直なまでに生々しかった。
だが、それがいい。アーチャーの、そんな人間臭さが俺は好きなんだ・・・。
セイバーは確かに俺の心を独占しているし、これからも独占し続けるだろう。だけどアーチャーだって、きっと俺をいつまでも魅了し続ける。何故なら、セイバーと同じものが彼にはあるんだから。セイバーに対して抱く感情を、アーチャーという男にも俺は抱けるんだから・・・。」 |
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「その感情は、憧れ。ただ、理想への憧れだったに違いない・・・。
セイバーは、気高い魂と真実への追求を最後まで崩さず生を終えた。それを見たユーザーは、そこに尊敬とも羨望とも言える強烈な念を抱く。自分達では適わなかった理想への道筋を振り返り、それでもその心の中で夢の続きを見る・・・。
だが、それはアーチャーに対しても同じだ。彼の生き様と苦悩は、セイバー以上に、ユーザーに対して生々しい現実を直視させるだろう。ユーザーはそれを見て、現在の自分の周囲にひしめく負の因子の存在を再確認するだろう。諦観や落胆、そして絶望をアーチャーシナリオではきっと味わう羽目になる・・・。
だけどそこに士郎が絡み、凛が絡む。そして、セイバーと違ってより人間らしいアーチャーは苦悩し苦闘し、最後に答えを得る。その答えは人間・衛宮士郎として出発したアーチャーの遠い理想の再確認であり、もう一度自分と戦おうという意志の強さの現れだったんだ。
そして、その結果としてこぼれ出た、アーチャーのあの子供のような笑顔・・・。
あれを目の当りにして胸一杯にならない奴は居ない。挫けた自分を奮い立たせようと誰もが鼓動を早くする。それこそが、セイバーと同じランクの、だけどセイバーでは与えることが出来ない、より人間臭い憧れの形なんだよ・・。」 |
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「Fateの核を間違いなく占めるであろう、重要な第二節。無骨な人間・衛宮士郎が、彼の目指した理想形である
英霊エミヤが、互いの魂をぶつけ合った物語、『アンリミテッドブレイドワークス』・・・。
俺は、このシナリオを永遠に忘れることが無いだろう。アーチャーの背中を、それを追い続ける士郎の歩みを、俺はいつまでも胸に刻むだろう・・・。
そう。『Fate/stay night』とは、その全てが自分との戦い。葛藤の末、最後は自分の理想とする信念が打ち克つという、この上なく純粋な物語だ。そんな恥ずかしいやり取りを堂々と掲げることが出来、それでいて胸に突き刺さって止まない描き方を出来たから、『Fate/stay night』は異質なんだ。そしてTYPE-MOONは異端の集団なんだよ・・・。
セイバーがそうであるように、アーチャーもまた誇り高く穢れない。『フェイト』と同じく、『アンリミテッドブレイドワークス』もまた高尚。だけどそれに衣を着せてしまっては、その穢れなさの純度が落ちるから、あくまで熱血純粋路線で突っ切ったんだ。その純粋さに比べたら、『家族計画』における技巧の極みも、『君が望む永遠』における演出の多彩さも小虫同然なのさ。
本当の名作とは、一切の小細工を寄せ付けない、子供のような魂の叫びを貫徹した作品にこそ与えられるものなんだから。名作とは、人間が生み出した理想の形そのものなんだから・・・。」
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「もはや答えは得た・・・。
大丈夫だ遠坂。俺はこの『プレイ日記を』頑張るからさ。アーチャーの魅力と、そしてお前のその切ない少女心もついでにこの胸に刻んでやるからさ・・・。
だから凛よ、今は安らかに眠れ。
まずはこの類稀なるナイスガイ・アーチャーについて、俺は言及しなければならないのだから。彼の背中は、決して一言では語れない厚みと重みが、そして深さがあるのだから・・・!」」 |
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「さあ、前置きが長くなったが声高に語ろう!
ただ少しでも多くの人を救いたいからと言った英霊エミヤの悲しみを!強気で、でも脆すぎる凛という少女の騎士として戦い抜いたアーチャーの男気を!そんなアーチャーの背中に理想の一つを見出し、だけど自らの理想を守り抜こうとした、衛宮士郎の生き様をっ!」 |
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「赤い騎士・アーチャー。背中が眩い、男の中の男。ただ一度も屈することなく、だけど唯一人にも理解されない、悲し過ぎる業を背負った極限の中に居る者。
そんな男の物語・・・。
届かない想いを、苦しみを自らの殻に閉じ込めながら、それでも黙々と剣を鍛え、戦い、心の刃を磨き続けた英雄の物語・・・。」 |
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「それ即ち、『アンリミテッド・ブレイドワークス』!
『無限の剣製』!」 |
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「彼の剣は折れることなく!
彼の魅力は尽きることがないっ・・・!
故に、他のキャラの障害などに意味は無く・・・。」 |
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「その魂は、きっと鋼で出来ていたっ…!!」
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「続く・・・」 |
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