感想?批評?不鮮明一直線
「まあいつもの通り、あんまり覚えてないんだよな・・・」
「特にこの『鈴うた』はその忘却率があまりに顕著だ・・・」
「特に昔にやったというワケでも無いのに、一体どうしたことだろう・・・?」
「まあいいや。それならそれで瞬殺するだけのこと・・・。 ちょっと待っててな先輩、直ぐ終わらせるから・・・」
「お餅お餅〜、あはは〜♪」

「って、聞く耳持たずか・・・。まああいいや、勝手にやらせてもらおう・・・」
「この『鈴がうたう日』というゲームは、どちらかと言うと泣きゲーだと思われるんだ」
「すずと名乗るとても元気な少女に出会った主人公は彼女のはつらつさに惹かれていくが、意外な事実が判明し、次第にシリアスに、そして最後は衝撃の展開を迎えることになる・・・」
「ふるふるふる・・・」

「いきなり話に入って来たよこの人、まあいいけど・・・。 とりあえずそんなすずの切ない物語の他にも見所は結構あって、幼馴染とか他のヒロインも主人公に想いを寄せていたりするわけだ。 その分岐によってはえらく感動の物語が待っていたという記憶があるなぁ・・・」
「まあ、ストーリー的には決してダメではなかったと思うよ、俺は・・・」
「ぽけ〜・・・・」

「まあ分かんなくていいよ先輩。 簡単に言えば、『ONE』スタッフを失ったTacticsにしては随分頑張ったかもしれないと、そう言いたいだけなんだ、俺は・・・」
「客観的に見て、これは決してクソゲーでは無かったと言い切れるはずだよ・・・」
「そうなんですか・・・」

「ああ。だけどな・・・」
「・・・・・・・・・・・・?」
「その・・・『鈴うた』の絵が・・・何というか・・・余りにも衝撃的過ぎて・・・・」
「はい・・・」
「ONEの時に被ったカルチャーショックすら遥かに凌ぐ破壊力を、『鈴うた』は確かに持っていたんだ・・・・」
「トラウマ・・・?」
「そう、まさにトラウマ・・・。 俺はこのゲームをプレイしている時、ヒロイン達の形容し難い風貌に終始気が気じゃなかった・・・。 思い出しても恐ろしい・・・」
「健二さんかわいそう・・・・・」
「何気ない日常の中、いきなり道端でラオウに遭遇したような、そんな衝撃を俺は受けたんだ・・・」
「ふるふる・・・・・・」
「とにかくあの絵だけには、未だゴーサインを出すことが出来ないんだ、俺は・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「見かけが全てじゃないとは言うけれど・・・」
「やっぱり標準的な絵というか、少なくとも一般受けする程度の絵じゃないと話もろくに聞いてもらえないのかなぁ・・・?」
「いくらなんでもありゃ逸脱だよ、心臓止まるかと思ったよ・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「結局の所そんなショックも手伝ってか、どうしても『鈴うた』をお薦めソフトに認定することが出来なかった・・・。 話だけを見れば少なくとも水準以上行ってたはずなのに・・・」
「こんな俺は、やっぱり思考の偏った男かい?先輩・・・」
「めっ・・・!」

「そうだよな。 お叱りを受けて当然だよな、所詮俺ごときは・・・。 だから真相を知りたい奴は俺みたいな独善野郎じゃなくて、他の客観的な奴のレビューを見てくれたまえ。 『鈴うた』を語るには、俺は余りに老い過ぎてしまった・・・」
「そして、彼らさえも信用ならないというのなら、もうこれは自分で確かめるしか手が無い・・・」
「・・・げっちゅ?」

「そう・・・。自分でげっちゅして、そしてプレイしてくれたまえ。 健闘を祈る・・・」
「とにかく俺は、こと『鈴うた』に関しては正常な思考力を保つ自信が無い・・・」
「ラオウのような女の子達と出会った、あの日から・・・・」
さわたり
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