<戦闘用シュミクラム・武器一覧 その4> 

「ブーストアッパー」
〜駆け上る昇龍。その顎に獲物を捕らえながら・・・〜
@力を溜めた拳を A打ち上げながら Bそのまま上昇





<ブーストアッパー>
ブーストアッパーとは名前の通り、ブースターを装備したが如き跳躍力と驚異的な爆発力を以って上昇しつつ、敵に特大のアッパーカットを喰らわせる技である。
その威力は今までのパンチ攻撃など比較にならない・・・・。

まあこの武器を敢えて属性付けするのなら、アームアッパーの延長線と言ってまず問題は無いだろう。
だけど本質的にはまるで異なるものである。
何故ならブーストアッパーとは、その威力もさることながら、攻撃有効範囲をより360度に近付けた、言わば全能型Weaponだから・・・。

標準装備のアームアッパーは万能型。
か弱いながらも、攻めに守りに抜け目の無い、まさに万能型打撃と言える。
だが、そんな万能型兵器にも弱点は存在するもの。
それが空中という空間であった。

確かにアームアッパーには隙が無いだろう。
敵が前から迫ろうと、横から邪魔をして来ても、後ろから寝首を掻こうとしても、すぐに反応かつ充分に対処出来るに違いない。
だが、空の敵だけはどうにもならない。
所詮リーチが届く範囲などたかが知れている。
いくら拳を振り上げたところで虚しく空を切るだけなのだ。



地を這うシュミクラム・・・。

対して空中を悠々と浮遊するモンスター・・・。






まずどうにもならない。
拳は届かないし、故に敵は倒せないのだ。
人間力学に基いた時、相馬透操るシュミクラムは余りにも無力だった・・・。




しかし、これは仮想世界。
不可能を可能にするプログラムが、シュミクラムには組み込まれていた。
ブーストアッパーを開発し装備するということは、そんな人間を逸脱するため最初に体験する、言わば逸脱初体験。
言い換えれば、シュミクラムに潜在する跳躍能力の開花・・・。


空を見上げる自分・・・。
悠々と飛行しつつ、自分を見下ろし嘲笑う敵・・・。
そんな憎き敵に一杯食わせる為には自分も跳ぶしかない。
敵が浮いているのなら、自分の拳を敵に届かせるしかない。
ブーストアッパーならばそれが可能なのだ・・・。



高く跳躍したい・・・
空を舞い、自分の拳で直接怒りを伝えたい・・・
そう願った時、



遂にブーストアッパーが炸裂した・・・!










もう飛べないとは言わせない。
常識を超えた跳躍力があれば、空の敵など問題ではない。
対地万能型であるアームアッパーの限界は、ブーストアッパーが破ってくれたから・・・。
アームアッパーの無念は、それに対空性を加えた兵器・ブーストアッパーが晴らしてくれたから・・・。

それは、シュミクラムが全ての空間を支配した瞬間であった・・・。




これがブーストアッパーの素晴らしさ。
そして物語上も、このブーストアッパーを皮切りに一撃必殺兵器が次々と開発されて行った・・・。

同時にコンボのバリエーションも格段に広がる。
地を走り空を舞えるということは、戦闘空間を全て自分が掌握したという意味だからである。
コンボの真髄とは、敵を空中に据えた時にこそ爆発するからである・・・。


ブーストアッパーで敵を遥か上空に舞い上げるも良し。
敵が落ちてくる間に、思う存分多彩な攻撃を叩きつけてやればいい・・・。
そして最後のトドメとして、ボロ雑巾のようになった敵を一層鞭打つも良し。
フィニッシュを飾るに充分な破壊力を有したブーストアッパー発動の構図。それは大層華麗で絵になるに違いない。
その華麗さは大技の証だから・・・。


このように、華麗なる大技「ブーストアッパー」。
だけど大技を駆使する際、気をつけねばならないことが一つだけ存在した・・・。
それは自分に生じる隙のことである。


大技は威力が大きい分溜めも大きい。
つまり動作に有する時間が長いわけだ。
それは裏を返せば隙の温床とも言える・・・。

まあそこから予測出来る隙については色々と想像出来よう。
だけど最も危険な隙とは、攻撃を出し切った直後の無防備状態のことである。

大技を出したのは力を使い果たしたという証明。故に技の直後は動けない。
空中に浮いたら尚更どうしようもないだろう。
その間隙を敵に突かれた時、優位を誇ったシュミクラムの立場は一転してサンドバッグへと成り下がる・・・。
これこそが大技の弊害であった。



しかし、ブーストアッパーはその常識を覆す。
豪快に跳躍した直後もすんなり移動できるのだ。
発動後、空中での方向修正が容易に出来るのだ。


たとえ力を使い果たして空に漂うだけでも、





ブーストアッパーがより全能に近い理由はこの点にこそ有り、だからこそプレイヤーもこの技を好んで止まなかった・・・。





以上がブーストアッパーである。
スピード、破壊力、柔軟性、そして発動後のアフターフォロー等々・・・。
全ての要素を満たし、尚且つ類稀なる均衡を保つこれは、自他共に認めるスペシャル兵器だった。

この技を放つシュミクラムは、まさしく昇龍の如し。
決して人が到達出来る領域では無い・・・。








「人間でも結構凄いヤツが居るけど・・・?」



やはり相手にならない。
その跳躍力も加速力も、シュミクラムだから可能なのである。




そんなブーストアッパーだからこそ最後まで重宝され、
故に、バカにする者など一人として居なかった・・・・。



●相馬透の一言メモ

「空を飛んで図に乗る敵には遠慮なくブーストアッパーを・・・。まあ、ざまーみろって感じだね」
(c)戯画



<次回予定> その5「ローキック」